CL再抽選、レアルがUEFAに抗議か。対戦相手が一転「ベンフィカ→パリSG」
アトレチコ・マドリード戦で先制点を決めたレアル・マドリードのカリム・ベンゼマ。 (Photo by Denis Doyle/Getty Images)
1回目のトラブルが起きるまでの抽選は有効だと指摘。
ヨーロッパサッカー連盟(UEFA)が12月13日にスイスのUEFA本部で行った欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)の混乱を経ての再抽選結果だが、まだ波紋を広げている。
システムトラブルにより、1回目の抽選では、ビジャレアルの対戦相手として、本来当たるはずのないグループステージで同組だったマンチェスター・ユナイテッドと一度組まれ、そこですぐやり直し。ビジャレアルはマンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッドはパリ・サンジェルマンとのカードに決まった。
しかし、UEFAはそのプロセスに問題があったとして、初めから再抽選を行うと決定したのだ。
すると、1回目はSLベンフィカと組まれていたレアル・マドリードだが、なんと新たな対戦相手は優勝候補でもあるパリSGに! いろいろ因縁めいた対戦がいきなり実現することに。
ドイツメディア『ビルド』は、スペインラジオ局『カデナ・コーペ』の報道を引用。同局によると、レアル・マドリードはUEFAに対し、何かしら法的な措置を起こすことを考えているという。レアルサイドが具体的にどのような対応を検討しているのかはまだ定かでない。ただ、ロスブランコスは最初の抽選で、トラブルが起きる前までに決まっていた、そのベンフィカ戦などのカードは有効であるはずだと主張しているそうだ。
レアル・マドリードはすでに再抽選前の段階で、こうした“災難”に備えて、UEFAに、“トラブルが起きるまでに決まった対戦カードは有効であるはずだ”と指摘していたそうだ。
準々決勝に進めれば最低でも約13億5000万円(1060万ユーロ)を得られ、さらにそこに分配金も加わる。勝ち進めれば、その額は倍以上に膨らむ。
それだけにレアルサイドも簡単には譲れない。とはいえ再抽選により、カードは事実上決定された。
現在スペインリーグで圧倒的な強さを見せつけるレアル・マドリードだが、果たして、どのような手を打つのか!? クラブ公式サイトでは、パリSGとの対戦決定を伝えている。
なお日本代表MF南野拓実の所属するリバプールFCの対戦相手は、当初RBザルツブルクだったが、インテル・ミラノに決まっている。
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[文:サカノワ編集グループ]