【浦和】ナントがユンカーの獲得に動く。神戸、ジェノア、サンプドリアも過去に名乗り
天皇杯を制した浦和のユンカー。デンマークの同胞であるショルツ(左下)と写真に納まる。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
一方、浦和との契約延長についても話し合い。
天皇杯を制した浦和レッズのデンマーク人FWキャスパー・ユンカーが、ヨーロッパ主要リーグの複数クラブから狙われている。今度はフランス1部リーグのFCナントが、この浦和の新エースに「関心を示している」という。デンマークメディア『ボルド』が12月20日に報じた。
記事によると、同メディアの独自取材で、仲介人がナントからユンカーについて「関心を寄せられている」と認め、同時に浦和と契約延長の話し合いも進めていると明かしている。
今春に加入した27歳のストライカーはすぐさまフィット。チーム最多となる公式戦通算32試合・16ゴール(J1リーグ21試合・9得点)を記録し、さっそく天皇杯のタイトルももたらした。
するとこの活躍を受けて、夏に続き1月に開く冬の移籍マーケットに向けて、同メディアは「フランスとイタリアのクラブがユンカーを狙っている」と報じる。なかでもフランス1部リーグで現在10位のナントは「かなりの熱視線」を送っているそうだ。
ナントの最前線を担う東京オリンピックフランス代表にも選ばれた23歳のランダル・コロ ミュアニが来夏、契約満了を迎える。また30歳のマリ代表FWカリファ・クリバリも前線に入るもののこれまで振るわず(10試合・1得点)、このまま夏に契約が終わる見込みだ。
そこでナントは、ユンカーの獲得を検討しているというのだ。
ただユンカーは11月の段階では、同メディアの取材に対し、ヨーロッパに戻るのであれば「特別な理由」が必要で、まず浦和との契約延長に“前向き”であると強調していた。彼の仲介人であるクリスチャン・ビステッド氏は、欧州の複数クラブから問い合わせを受けているが、一方で、浦和との新たな契約について話し合っているとも認めているそうだ。
また同メディアは、アンドレス・イニエスタの所属するヴィッセル神戸が夏の移籍市場でユンカー獲得へ高額オファーを提示したものの、これを浦和は拒否したと伝えていた。さらにジェノアCFC、日本代表DF吉田麻也の所属するUCサンプドリアと、セリエAの2クラブもユンカー獲得を目指していたということだ。
ユンカーと浦和は2022年末まで契約を結んでいて、クラブは1年間の延長オプションを有している。
ユンカーがいるのといないのでは、前線の迫力が全く異なるだけに、浦和にとってはまず譲れない。何よりアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の挑戦権も手に入れた。もちろん一方、オフに突入したことで、噂が本当であるならば神戸の動きも気になるところだが……。
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[文:サカノワ編集グループ]