サッカー界“崩壊”の中国代表、帰化選手が日本代表戦に出場できるか「不明」。1月のカタールW杯アジア最終予選
中国対日本戦で競り合うエウケソン(左)と吉田麻也。 (Photo by Mohamed Farag/Getty Images)
広州の3人、すでにブラジルへ帰国。
サッカー日本代表は年明けの1月27日、埼玉スタジアムでカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第7戦となる中国代表戦に臨む。そのあと2月1日には同じくホームで、サウジアラビア戦が組まれている。
中国は日本に敗れると、ワールドカップ出場権を自動的に得られる2位には残れないことが決まる。すでに厳しい状況ではあるが(日本と7ポイント差)、一発逆転に向けて、この日本戦で一か八か勝利を目指してくることになる。
ところが、『新狼体育』によると、チームの“売り”である帰化選手たちがこの試合に臨めるかどうか「不明」だという。
記事によると、広州FC(前・広州恒大)のアランは11月17日のオーストラリア代表戦(△1-1)を終えたあと、チームメイトに別れを告げて、一足先にブラジルへ帰国した。
同じく広州FCのエウケソンとアロイージオは中国代表のチームメイトともに、一旦、中国へ帰国。しかし恒大グループの経営問題に揺れる広州との契約が打ち切られ、いずれも中国を離れた。帰化選手のうちティアス・ブラウニングだけが中国に残り、超級リーグの戦いに臨んでいる。
アラン、エウケソン、アロイージオはいずれも中国代表として戦い続ける意思は表明している。しかし、このコロナ禍、再入国できるかどうかも不明だ。年明けには合宿が始まるが、待機期間などを考えると、合流は当分先になる。いずれにせよ、実戦から遠ざかっている彼らが戦力となるのかも読めない。
また、中国では2023年のアジアカップをはじめ、これからの世界大会に向けて、新たにチームを作り直すべきだという論調も出ているという。
いずれも中国やアジアのサッカーに貢献してきた力のあるタレントではある。新型コロナウイルスの影響を受けたのは誤算だったに違いないが、この中国の“帰化戦略”が不発に終わろうとしているのは明きらかだ。
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[文:サカノワ編集グループ]