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アーセナルの昨季損失額は「165億円」。コロナ禍で有観客わずか2試合…前期の倍以上に

アーセナルの冨安健洋(今回発表されたのは冨安加入前にあたる)。(Photo by Shaun Botterill/Getty Images)

放送収入は283億円に増えたが――。

 日本代表DF冨安健洋の所属するイングランド・プレミアリーグのアーセナルFCは3月1日、2021年5月31日に終了した昨季の決算を発表し、年間損失約1億730万ポンド(約165億円)を計上した。前期の損失は4780万ポンド(約73億5000万円)で、倍以上に膨らんだ。

 最大の要因は、新型コロナウイルスの影響により、ホームゲームの有観客試合を2度しか開催できなかったこと。クラブは「チケット(および試合日)の収益が完全に失われた」と説明している。

 試合日の収入は約7500万ポンド(約115億円)減少。ただし放送収入が1億8440万ポンド(約283億円)に増加した。

 賃金など支出は計2億4440万ポンド(約376億円)。選手のサラリーは同意により、一部削減されている。

 また5月終了時点での選手の売却益は1180万ポンド(約18億円)。クラブは「パンデミックによる財政圧迫の影響を受け、市場の流動性が全体的に低下。市場環境の悪影響を受けた可能性がある」と分析している。

 一方、アーセナルは総資産1兆円と言われるスタン・クロエンケが代表を務めるクロエンケ・スポーツ&エンターテイメントにより「揺るぎない」サポートを受ける。それだけに態勢は盤石ということだ。

 クラブ公式サイトでは詳しく紹介されている。

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[文:サカノワ編集グループ]

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