JFL鈴鹿の“八百長未遂”川淵三郎氏が驚き「日本では起こりえないと信じてきた」
鈴鹿ポイントゲッターズの(左から)三浦泰年監督、三浦知良、吉田雅一社長。(C)鈴鹿ポイントゲッターズ
J3ライセンス交付の是非、来月最終決定。
JFL(日本フットボールリーグ)の鈴鹿ポイントゲッターズが2020シーズン終盤に「八百長未遂」を起こしていた問題で、5月13日、元日本サッカー協会会長・初代Jリーグチェアマンの川淵三郎氏がツイッター(アカウントは @jtl_President)にて「日本では起こりえないと信じてきた」と驚きの声を漏らし、鈴鹿の自助努力に期待を寄せた。
川淵氏は次のようにつぶやいた。
「JFL鈴鹿八百長問題を知って驚いた。過去この種の問題は一切発生しなかったし日本では起こりえないと信じてきた。ナビスコカップでベストメンバーか否かで裁定委員会で延べ10時間以上議論した事は今回とは明らかに事情が違う。悪い種を完全に断ち切らねばならない。それが鈴鹿の運命を決めるのでは」
この件はJFLの2020シーズン、ライバルチームのJ3リーグ昇格なども絡むなか、クラブ役員が鈴鹿の監督・選手にわざと試合に負けるように選手たちに求めたという、「八百長未遂」が明らかになった問題。さらにクラブから役員への「適切ではないと考えられる金銭のやり取り」も明らかになった。
鈴鹿はJリーグ参加資格である「Jリーグ百年構想クラブ」の一員であり、現在その資格停止処分を受けている。一方、6月末がJ3ライセンスの申請期限となっている。そのため6月のJリーグ理事会で、その扱いについて最終決定が下されることになっている。
6月の理事会までにガバナンス体制の改善、ステークホルダーからの支援継続が確認されれば、同条件の解除が検討される。逆にそれらが不十分だった場合、最悪の場合は「失格」、さらには資格停止処分の継続もあり得る。
鈴鹿には今季、三浦知良が横浜FCから期限付き移籍で加入。三浦泰年監督とともに兄弟で、Jリーグ昇格を目指している。
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