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「アンチェロッティは久保建英を望んでいる」レアル・マドリード、しかし実現できない場合は…

久保建英。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

ヘイニエルはローマへの移籍も!?

 スペイン1部RCDマジョルカへの期限付き移籍を終えて保有権がレアル・マドリードに戻る日本代表MF久保建英だが、2022-23シーズンは一体どこでプレーするのか。その動向が注目を集めている。

 レアル・マドリードとは2024年6月まで複数年契約を結び、これまで3シーズンはいずれもレンタルでプレー。1年目はマジョルカ、2年目はビジャレアルCFとヘタフェCF、昨季は再びマジョルカへ。そしてリーグ28試合・1得点を記録し、チームの目標である1部残留に貢献した。

 しかしスペインリーグでプレー可能な非EU圏の外国籍選手3枠は、ヴィニシウス、ロドリゴ、エデル・ミリトンのブラジル代表トリオによって2019年から埋まってきた。ヴィニシウスは2018年7月にスペイン国籍(二重国籍)の取得を申請したもののコロナ禍の影響もあって認可されていないため、久保のプレーする「枠」そのものがない状況である。

 そうしたなか『エル・デスマルケ』は新シーズンに向けて、レアルのカルロ・アンチェロッティ監督が久保について「彼を信頼していて、指揮のもとでプレーさせたいと考えている」と報じた。しかし、このEU圏外枠の問題により、その実現を阻んでいるということだ。

 そのうえで、条件を満たせば完全移籍での売却も選択肢に入ってきていて、「クラブはあらゆる可能性を考えている」とも報じる。

 ロドリゴとミリトンもスペイン国籍の取得を申請。このEU圏外枠との兼ね合いで、レアル・マドリードは“逆オファー”のあったガブリエウ・ジェズスに対してもフレキシブルに対応できなかった。そうした状況にレアルのフロレンティーノ ペレス会長も打開策を見出したい意向だという。

 また久保と同じく枠の問題でレンタルが続き、ドイツ・ブンデスリーガ1部ボルシア・ドルトムントに在籍してきたブラジル代表FWヘイニエルだが、イタリア・セリエAのASローマへの移籍の噂が取り沙汰されている。

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