【浦和】罰金2000万円を受けて声明。「サポーター=クラブ」のスタンスを維持するためにも「We are REDS!」 の「『We』としての責任をこれからも担っていただけないでしょうか」
浦和レッズのサポーター。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
2000万円という「数字以上に大切なものを、失ってしまうのでないかと危惧しております」。
Jリーグから「声出し応援」の繰り返しの違反行為に対し「けん責」と「2000万円の罰金」の処分が下された浦和レッズは7月26日、立花洋一代表の名義で声明を発表した。クラブは「サポーター=クラブ」という浦和が大切にしてきたスタンスを維持するためにも、それぞれの「責任」を果たしてほしいと呼び掛けた。
立花代表は今回の処分について「極めて厳しい懲罰が科されました」と受け止め、次のようにダメージの重さを綴っている。
「今なお続くコロナ禍において、今回の懲罰がクラブの経営に与えるインパクトは非常に大きいものとなりますが、私たちはそうした数字以上に大切なものを、失ってしまうのでないかと危惧しております。
私たち浦和レッズは、さいたまサッカー110年の歴史の上に存在しています。 『サッカー王国』とも称される、その華やかで気高い歴史は、偉大な先人の功績によって紡がれてきたものであり、浦和レッズは30年間、クラブ、チーム、そしてファン・サポーターのみなさまと共に、その価値を守り、高め、次世代に継承していく責任を負ってまいりました。
『We are REDS!』
この言葉は、浦和レッズサポーターが第一声をあげ、クラブを含む、浦和レッズに関わる全ての人が受け入れた言葉。 そして、浦和レッズに関わる全ての人を『応援する側』と『応援される側』に分けることなく、良いことも悪いことも全て自分ごととして受け止め、向き合い、そして前に進んでいくことを意味する言葉。
そんな成り立ちと意味を持った言葉であると信じています。
歴史の上に生かされている私たちは、その歴史に胡座をかくのではなく、歴史に学び、そして新たな歴史を紡いでいかなければなりません。
そして私たちは、社会の一員として生かされていることも絶対に忘れてはいけません。私たちの今の姿は、さいたまサッカー110年の歴史に、『サッカー王国』の名に、そして浦和のプライドに相応しい姿でしょうか。
私たち全員が、浦和レッズの一員であることを心から、胸を張って誇れる状態でしょうか。
チームは、戦績は勿論、最後まで走り、闘い、そして貫くという姿勢を体現することで、『We』としての責任を果たしていきます。
クラブは、チームを全力で支えることは勿論、ファン・サポーターのみなさまと、そして社会と本気で向き合うという姿勢を体現することで、『We』としての責任を果たしていきます。
まずは浦和レッズ自身が、歴史とプライドに相応しいプロサッカークラブに求められる姿を体現してまいります。 ファン・サポーターの皆さまにおかれましては、さいたまの、そして浦和のサッカーの歴史とプライドを守り、次世代へと繋ぎ、浦和レッズサポーターとしての誇りある行動を体現することで、共に『We』としての責任をこれからも担っていただけないでしょうか。
浦和レッズは、『レッズワンダーランド』の源である、サポーターのみなさまの熱い声援をスタジアムに取り戻すべく、種々の取り組みを行ってまいりますが、その実現には、サポーター、クラブ相互の理解と協力、そして社会の一員としての責任ある行動が不可欠であると考えております。
私たちならきっとできます。 これからもずっと、共に闘っていきましょう。
We are REDS!
浦和レッズ 代表 立花洋一」
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