「長谷部は45歳までプレーして」フランクフルト監督が本気で言った理由とは?
フランクフルトの長谷部誠。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
開幕から勝利なし。グラスナー監督「守備に問題」と指摘、新たな補強も?
アイントラハト・フランクフルトはドイツ・ブンデスリーガで今季これまで1分1敗と勝ち星がなく18チーム中16位とスタートに出遅れた。開幕のバイエルン・ミュンヘン戦での6失点が響き、通算7失点はリーグ最多である。
オリバー・グラスナー監督は日本代表MF鎌田大地のゴールでなんとかドローに持ち込んだヘルタ・ベルリン戦の後、「私たちは守備に問題があると思います」と怒りを露にして語ったそうだ。
バイエルン、レアル・マドリードと世界の中でも“最強チーム”にあたる2チームに計8失点。ある意味、その相手であれば仕方のなさも感じる。
ただ指揮官は具体的にヘルタ戦後、「全てのロングボールに対して問題を抱えていました。多くの場面で上手くいかず、守備が酷かったです」と、放り込まれるたびにバタバタしてしまったことを反省したのだ。
守備の要に成長した元オーストリア代表CBマルティン・ヒンターエッガーの突然の現役引退はチームにとって大きな戦力ダウンに。しかも現在はケガ人が相次いでいる。ドイツメディア『シュポルト1』は、ヒンターエッガーの穴を「フランクフルトは過小評価していたのではないか」と指摘している。
そうした状況だけに、今なおケガなく安定したパフォーマンスを見せる38歳の長谷部について、グラスナー監督は「ハセベには45歳までプレーしてもらいたいよ」と嘆いたそうだ。もちろん「ハセにはルーティーンが確立されています。とはいえ確かに38歳の日本人選手に頼らざるを得ないことは、恒久的な解決策にはつながりません」という現実を受け止める。
しかもアルマミ・トゥーレは負傷により長期離脱の可能性も出ている。またフランス人CBエヴァン・ヌディカには、イタリア・セリエAのACミランへの移籍話が浮上しているのだ。
有望な若手はいるものの、いきなりドイツ代表GKケビン・トラップの前でより大きな存在感を放つことを求めるのは無理がある。夏の移籍マーケットではすでに9人と契約を結んでいるが、守備陣の補強も出ている。
フランクフルトは11月にジャパンツアーが決定している。果たしてJリーグや日本人選手も補強の対象に入ってくるのか? ドイツの移籍マーケットの期限は9月1日だ。
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