羽生結弦の離婚、メンタリストDaigoが決断までの経緯考察「不安と恐怖感の増大」「正常な判断能力が奪われる」
羽生結弦さん (Photo by Kenta Harada/Getty Images)
ユーチューブの公式チャンネルで公開。「本来、追い込まれている人ほど社会的に支えてもらう必要があるが…」
プロフィギュアスケーターの羽生結弦さんが11月17日深夜、自身のSNSで婚姻関係にあった一般の方との離婚を発表した。大きな話題を呼んだ結婚発表から105日、羽生さんは誹謗中傷、メディアの一方的取材、ストーカー行為が原因にあり、パートナーに「制限のない幸せでいてほしい」という願いから決断せざるを得なかったという。
メンタリストのDaigoさんは11月18日、自身のユーチューブ公式チャンネルでこの波紋を呼んだ問題について「羽生結弦さんを離婚に追い込んだクズどもへ【ストーカー系心理攻撃の影響について】」と題したコンテンツを公開した。テレビなどで報じられない視点から、なぜそのような決断に至らざるを得なかったのか――ストーカー被害者の心理状態を踏まえて解説した。
まずDaigoさんは”有名人だから批判されるのは仕方ない”と言われる前提について、どこからが「有名」なのか。その線引きさえ明確でなく、そもそも誰もが「人間」である前提に立つべきだと強調。「アスリートはメンタルは強いです。そういう人さえも追い込んでしまった」として、その背景を段階的に考えていった。
まずストーカー行為を受けると、「正常な判断能力がどんどん奪われていきます」という。
「正常な判断ができなくなり、周りの人間関係が壊れてしまうことがあります。羽生さんのパートナーが心理的に辛い思いをされたのではないでしょうか」と推察。「1週間と耐えられないと思います。他人に注目されることに耐えらえる人はいません。他人に急に見られる、注目されると、そういうストレス反応が出ます」
それに伴い「不安と恐怖感の増大」にさらされる。24時間継続的にストレスにさらされ、「身が安全ではない」と、自身の中で常にアラートが鳴っている状態に陥り、気が休まる瞬間がなくなってしまうという。
そうなると、次は「孤立とひきこもり」が起きてしまう。
「仲間が必要になるものの、何かがあって叩かれると『自分を応援してくれる人はいない』と思い込み外に出なくなったりしていく。本来、不安や恐怖、追い込まれている人ほど社会的に支えてもらう必要がある。ストーカーされると、それを避けてしまうことが多い。本来味方してくれる友人・親族などとも疎遠になり、周りを信じられなくなってしまいます」
そこから「信頼感の喪失」に至ることもある。諸悪の根源はストーカーする人物なのだが、「(ストーカーされた側は)周囲への信頼も失っていき、人間関係が壊れてしまう」と言い、近しい人との信頼関係も失われてしまう場合もある。しかもその崩壊が広範囲に及んでしまうこともあるそうだ。羽生さんの場合は親族などへの取材もあったそうで、Daigoさんは「それはシンプルに犯罪でないか。警察は動かないのはなぜだろう」とも疑問を投げ掛けていた。
さらに、問題・課題を乗り越えていこうとする「自己効力感の喪失」、「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」にもつながりかねないという。
そのように、本来はストーカーや誹謗中傷する側が罰せられるべきであるのだが、ストーカーされる側、SNSなどで誹謗中傷を受ける側が逆に社会的に隔離されしまうという状況について、詳しく解説した。
芸能人・有名人が交際していると報じられ、そこから破局するケースは少なくない。Daigoさんによると、羽生さんの今回の件のように、二人の関係を育んできたものの、突然、社会的さらに近しい人からの注目や批評にさらされ、心理的に追い込まれてしまうケースが見られるということだった。
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Daigoさんは今夏、J1リーグのサガン鳥栖-セレッソ大阪戦で、エックスモバイル株式会社の協力を得て「メンタリストDaiGoスペシャルマッチ powered by DXmobile」を開催。「スポーツ観戦はメンタルにとてもいい。友達、仲間ができるから」など、サッカー観戦のメンタル効果などにも言及していた。