堂安律も困惑。ブンデスリーガ投資決定への抗議でテニスボールと金貨のチョコが投げ込まれる

約1600億円で一部株式を売却。

[ブンデスリーガ 21節] ドルトムント 3-0 フライブルク/2024年2月10日4:30(現地20:30)/ジグナル・イドゥナ・パルク

　ドイツ・ブンデスリーガ1部21節、ボルシア・ドルトムントが3-0でSCフライブルクに勝利を収め暫定4位をキープした。カタール・アジアカップに臨んだサッカー日本代表の堂安律は0-2で迎えた59分から途中出場したがゴールに絡めなかった。そしてこの試合中、スタンドから黄色いテニスボールと金貨のチョコが投げ込まれ、試合が中断される騒動が起きた。

　ブンデスリーガは放映権の一部を売却する案を、全クラブの過半数の投票を得て可決(以前は否決されていた)。2025-26シーズンから、放映権を管理するリーグ直属の会社の株式8パーセントを、約10億ユーロ(約1500億円)で売却するというのだ。その投資先は二つに絞られ、4月にも決定するという。

　そこで12番目の選手であるサポーターを軽視しているとして、スタジアムを訪れているファンが抗議活動を行っている。ブンデスリーガはコロナ禍を経て減った観客も回復。この日の一戦には、ほぼ満員となる8万1356人が来場している。

　サッカーへの理解ではなくビジネスを重視した外資参入への批判で、金貨のチョコとテニスボールが投げ込まれた。これまで複数の会場でも行われている活動だ(そのチョコを食べたことでVfLボーフムの浅野拓磨は話題を集めた)。

　ブンデスリーガは全ての日にサッカーに触れられるようにしたいと月曜日にも試合開催をしてきた。しかし、これはファン・サポーターの猛反発に遭い、解消されることになった。

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　サッカー界はイングランド・プレミアリーグの”一強”時代が続く。ブンデスリーガは”二番手”争いでも後手を踏み、ラ・リーガにはリードされ、セリエＡ、フランスリーグにも追随され、このあと訪れる新たな時代に向けても試行錯誤と模索を続けている。