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中居正広問題、性的暴行で懲役4年の某俳優と比較すると…若狭弁護士「常軌を逸脱する状況では」と指摘

中居正広さん (Photo by Koji Watanabe/Getty Images)

番組に起用し続けたフジテレビにも責任が…。

 元SMAPでタレントだった中居正広さん(芸能界からの引退を発表)の女性トラブルに端を発し、被害者女性に対してフジテレビが人権を軽んじたのではないかとされるコンプライアンスの問題で、弁護士の若狭勝氏は2月1日に自身のユーチューブチャンネル『弁護士 若狭勝のニュース塾』で「【中居案件】他の実刑判決と比較し犯罪濃厚とフジの責任」と題した動画を公開した。さっそく数多くの人が視聴して、数時間で400人以上が「いいね」を押している。

 1月30日に撮影したという動画の中で、中居さんの被害者女性に対する加害疑惑について、関西テレビ社長で、その中居さんのトラブルが起きた2023年6月にはフジテレビの専務の職についていて、実際に報告を受けたという大多亮氏が「非常に重い案件で、ある種の衝撃を受けた」と発言していたことに触れる。さらに女性がPTSDを発症して社会復帰まで時間を要したこと、命の危険まで感じたことを踏まえ、若狭氏は「常軌を逸脱する状況だったのではないかと思われます」と見ていた。

 同局に勤務していたと見られる女性スタッフへの「人権侵害」の可能性がありながら、中居さんをテレビ番組で起用し続けた「フジテレビの責任は大きい」と指摘している。

 プライベートな面もあり、フジテレビによる第三者委員会でも、おそらく、この点はそこまで明らかにならないのではないかと予想される。ただし、そういった状況だからこそ問題は根深いと見る。

 若狭氏は過去に懲役4年の実刑判決を下された元男性俳優の判例を紹介。自宅に来たマッサージ師の女性と性的行為に及んだとして、男性の被告は女性から「拒絶されなかった」と否定したものの、状況的には拒否できないとされ二審とも実刑が下された。

 中居さんの案件はこの事件と類似する点が多く、仮に暴力がなかったとしても女性が拒絶できない状況にあるなかで嫌がる行為に及んだ場合、強制性交等罪(不同意性交等罪以前の法律)に該当するのではないかと指摘した。であれば、警察による捜査が必要だと主張した。

 この中居さんの案件について港浩一前社長まで報告が上がった時は、ちょうどジャニーズ問題にも揺れていた時期でもあった。それだけに人権を重視すべき立場であるフジテレビが、中居さんを起用をし続けたスタンスは、由々しき問題であると見ている。

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 第三者委員会がどれだけ切り込めるのかも注目されるが、そもそもフジテレビ内部からの改革こそ必要だ。