トランプ関税、日本の自動車産業への影響は?「不安が一番怖い」、すでにジワジワ。脱・税理士スガワラくんが詳しく解説
クラブW杯の組み分け抽選会でビデオメッセージを寄せた米国のトランプ大統領。 (Photo by Eva Marie Uzcategui - FIFA/FIFA via Getty Images)
ユーチューブチャンネルで、「アメリカ国債の価値が上がらない」その背景など語る。
アメリカのドナルド・トランプ大統領が発表した、いわゆる「トランプ関税」だが、日本などへの実施は「90日間停止」となった一方、中国には実行することで「貿易戦争」に突入したと言われる。その関税の仕組み、一体どのような問題が起きているのか。登録109万人を超えた人気ユーチューブチャンネル「脱・税理士スガワラくん」がこのほど「日本車が売れなくなる…トランプ関税で日本が地獄になる理由をわかりやすく解説します」と題した動画を公開。さっそく46万人を超える多くの視聴者が視聴している。
スガワラ氏は関税について、「イメージは消費税。もともとの販売価格に上乗せされる税金。これが関税です」と説明。アメリカの貿易赤字を解消するため、日本に対しては「24パーセント」と発表された。
つまり、これまで日本のA社から1万円で輸出していた物を、アメリカのB社は1万2400円で購入しなければならなくなる。であれば、アメリカのB社はその日本業者から購入せず、例えば1万円で請け負える米国内の業者C社に受注するようになる。
「トランプさんは基本、アメリカファーストの思想。アメリカに潤ってほしい。関税のかからない国内で生産、開発されたものを買いましょうという流れです」
その不公平を払拭するため、各国それぞれの税率が発表された。
そして中国には145パーセントを課すと決定。すると中国は対抗して、アメリカに125パーセントを課すとしたのだ(トランプ大統領はこのほど80パーセントに下げる可能性を示唆)。
とはいえ、そのグローバリズムにより、富を得てきたのも米国の多くの企業である。そのため今回の発表後、アメリカの株価は一時下落した。
ただし、それに対してアメリカ国債の価値は上昇しなかった。そこにも中国の存在が関係しているのでは……と動画内では解説している。そして「貿易戦争」が悪循環に陥った場合のシナリオなども説明している。
トランプ大統領の考えや発表、情勢は日々刻々と変わっている。そこで日本で一番割を食っている一つが自動車製造業でもある。
関連記事>>嵐の全国ツアー発表、Jクラブのサポーターは戦々恐々。移行期~新シーズンと被るか
スガワラ氏は「日本の製造業は気の毒。車関係の会社など、どうなるか分からないから大量生産できない。不安が一番怖い。不安のない流れを作ってほしい」と、先が読めずにいると解説。不安心理が経済活動を停滞させる一番の要因になるということだ。