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【鹿島】鬼木監督、PK失敗も決勝点を決めた鈴木優磨を賞賛「なかなか決定機を多く作れずにいたので、ビックリしちゃったのかな」「ストライカーは逃げないことが大事」

天皇杯・福岡戦後の記者会見に応じる鹿島の鬼木監督。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA

「まずそこにいることが大事で、多くの決定機を作れたことは、チームとして非常に喜ばしいこと」

[天皇杯 ラウンド16] 鹿島 3EX2 福岡/2025年8月6日19:00/メルカリスタジアム

 天皇杯4回戦(ラウンド16)、鹿島アントラーズが雷による約1時間の中断と延長戦の末、チャヴリッチ、知念慶の得点、そしてエース鈴木優磨の延長116分の決勝ゴールで、アビスパ福岡に3-2の勝利を収めて、ベスト8進出を決めた。

 鹿島の鬼木達監督は試合後の記者会見で、試合終盤2-1からの場面でPKをセーブされてしまい同点に追い付かれたものの、116分にCKから決勝点を決めた鈴木について問われると、「ストライカーは逃げないことが大事」とその仕事ぶりを賞賛した。

 指揮官は次のように、ちょっとしたジョークを交えて振り返った。

「まずそこにいることが大事で、多くの決定機を作れたことは、チームとして非常に喜ばしいことです。なかなか(チームとして)決定機を多く作れずにいたので、ビックリしちゃったのかなと思うぐらい入らなかったかなと(苦笑)。ただ、とにかく最後まで声を掛け続けていましたし、『あとゴールだけだ』とも言っていました」

 そのうえで鬼木監督は「ストライカーは逃げないことが大事。ゴール前で最後にパスを出していたら、あのようなシーンは出なかったかもしれません」と、そのゴールに向かって行く姿勢が決勝点につながったと頷いた。

「セットプレーでしたが、ゴールを目指したからこそ、あの1点になったと思います。もちろんPKを外した悔しい想いを本人は持っているし、チームとしても感じていますが、そうやって結果を残していくことこそ大事だと思います」

 指揮官はホームゲームであり、試合終盤にバランスが悪くなれば「延長戦勝負」と、選手たちともに覚悟を固めていたという。

 鈴木優磨の執念の決勝ゴール。最後はエースが期待に応えてみせた。

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 準々決勝以降の組み合わせは8月7日17時からの抽選会で決定する。