日本代表GK鈴木彩艶が明かした“あの悪夢”「痛かったが骨折していると思わなかった」「人生を懸けてゴールを守りたかった」

鈴木彩艶 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「たくさんミスもしますが、そこから学び、サッカー選手として、そして一人の人間として成長できています」

 サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)GK鈴木彩艶(Zion SUZUKI)が4月2日、所属するイタリア1部パルマ・カルチョ1913の公式YouTubeのインタビューに応じ、昨年負った右手の複合骨折やミスとの向き合い方、そして今後の目標について語った。

 鈴木はACミランとの一戦で負傷した瞬間について、「鮮明に覚えている」と振り返る。

「ものすごく痛かった。ただ、その時点では骨折をしているとは思わなかった。一時的な痛みだと言い聞かせてプレーを続けた。ピッチを離れたくない。人生をかけてでもこのゴールを守りたいと思った。だから試合終了までプレーし続けました」

 その大ケガを乗り越えて、ようやく戦列復帰を果たした。しかしいきなりのミスもあって4失点を喫し、そこからチームは2連敗を喫した。

「残念ながらミスをしてしまい、それが敗戦につながってしまいました。チームを失望させてしまったと感じています。もちろん想像していたような復帰戦ではありませんでしたが、自分にできることは、それを反省して努力し続けることだけです。この経験から学ばなければなりません」

 これまでのキャリアでもミスと向き合ってきた。だからこそ、より成長できるチャンスだとも受け止める。

「これまでの成長過程で多くのミスをしてきましたが、その都度学んできました。もちろんミスをしないに越したことはありませんが、完全に避けるのは難しい。だからこそミスを受け入れ、その後にどう振る舞うかが非常に重要だと考えています」

 印象に残るプレーについても言及する。

「今シーズンなら、アウェーのジェノア戦でヘディングから(PKに繋がった)失点の場面が思い浮かびます。一方、昨年のローマ戦でのダブルセーブも覚えています」

 日々の取り組みやルーティンについては――。

「ピラティスは可動域や柔軟性を高めるのに役立ちます。これらはキーパーに必要な要素なので、特に試合翌日に欠かさず行っています。心をリフレッシュさせる効果もあります。また、キックオフ前には目を閉じて、自分がうまくプレーし、チームが勝つ姿をイメージします。これもルーティンのひとつです」

「自分の強みは感情をコントロールできることだと思います。ミスをした時も、逆にビッグセーブをした時も、集中力を切らさずプレッシャーを感じることなくプレーを続けられます」

 イタリアでの生活についても語った。

「日本で育ったので、もちろん日本食が一番好きですし、恋しくなることもあります。でも、イタリアでの生活はとても快適です。今、ここでプレーできていることを幸せに感じています。パルマは街が落ち着いていて、人々もとても親切で温かいので気に入っています。この街の雰囲気が好きですね」

「身の回りを整えることで心が落ち着き、試合への準備が整います。家を出る前にはすべてを整理整頓するようにしていますが、これも私のルーティンです」

 そして将来については、はっきりとした目標を口にした。

「今の自分に満足しています。人生は簡単ではありませんが、それが人生というものです。たくさんミスもしますが、そこから学び、サッカー選手として、そして一人の人間として成長できています。将来は世界最高のゴールキーパーになりたい。ワールドカップ、チャンピオンズリーグ、そしてタイトルを勝ち取ること。それが私の夢です」

「私はサッカーをすることが大好きです。だから、良い結果を出すこと。それが私を幸せにしてくれます」

 また5歳から兄の影響でサッカーをはじめ、「キーパーグローブをつけてプレーしている姿がかっこよく見えた」とすぐにゴールキーパーをするようになった自身の原点についても語っている。

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