【浦和】新監督は日本人が軸。仰天人事…U-21発足前に“奥の手”、OB田中達也を暫定監督へ抜擢
田中達也氏 写真:徳原隆元
U-21チームの位置づけ、OBの受け皿としての期待も
J1リーグ浦和レッズは4月28日、マチェイ・スコルジャ監督を解任し、U-21監督兼トップチームのアシスタントコーチだった田中達也氏が暫定監督に就任したと発表した。
役員案が承認された定時株主総会の翌日というタイミングで大ナタが振るわれた。特別大会「J1百年構想リーグ」でPK戦を含め7連敗中、ゴールデンウイークのホーム3連戦中で決断が下された。
暫定指揮官は、秋春制へのシーズン移行期に伴い、U-21チームが発足するまで“ひとまず”トップチームのアシスタントコーチを務める形になっていたクラブOBの田中達也氏となった。
関係者によると、浦和はセカンドチームの発足を以前から検討していた。そうしたなか、JリーグのU-21リーグ立ち上げ決定に伴い、浦和は早い段階で参加を決めた。
ただし、海外への選手の流出が続き、ユースチームもリーグ戦が整備されるなか、選手確保も難しく、どのような位置づけのチームになるかは不透明となっている。どちらかというと、実績を残してきた多くのOBが就けるポストが限られてきただけに、その受け皿としての役割が期待されているという。
また、これまでも緊急措置でユースチームのコーチングスタッフがトップに昇格する人事が続いた。そのたびに育成年代の人事も大幅に変更を余儀なくされてきた。
U-21のスタッフが、トップチームに引き上げられる。そうした人材の行き来は将来あり得た。ところが、まさか、U-21チームが発足する前に、内定していたU-21の新指揮官がトップチームの暫定監督になるという“奥の手”が発動された。
堀之内聖SD(スポーツダイレクター)によると、田中氏が指揮を執るのは、あくまでも百年構想リーグのみ。今後は「日本のスタイル、独特の環境、Jリーグをよく知る人材」を軸に新指揮官を選定するということだ。とはいえ、田口誠代表の意向も反映されており、また、以前の浦和に回帰した印象だ。
今後は、三菱重工からの出向により持ち回りになっている社長や役員の在り方、何より就任から約1年半でトップチームを急速に弱体化させた強化責任者である堀之内聖スポーツダイレクター(SD)の処遇とリーグ優勝を目指すための強化体制づくりがポイントになる。
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