【移籍】リバプールが佐野海舟を狙う3つの理由。W杯ブラジル弾で評価急騰、中盤再編で白羽の矢

日本代表の佐野海舟。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

マインツの要求額は最大約111億円か

 イングランド・プレミアリーグのリバプールFCが今夏の移籍マーケットで、FIFA北中米ワールドカップ(北中米W杯)日本代表MF佐野海舟(Kaishu SANO、1.FSVマインツ05)の獲得に強い関心を示しているという。リバプール専門メディア『アンフィールド・インデックス』が7月1日、ドイツ『ブリー・ニュース』などの報道をもとに、その可能性を分析している。

 同メディアは、リバプールが佐野に注目する理由として、主に3つのポイントを挙げている。

 一つ目は、北中米W杯で評価を高め、ハイレベルな戦いに適応できる可能性を十分に示した点だ。

 佐野はラウンド32のブラジル代表戦でインターセプトから持ち込み先制ゴールを奪取。ダニーロのパスミスを逃さず、カゼミーロをかわして冷静に流し込んだ。日本は逆転負けを喫したものの、このプレーは世界的にも高く評価され、リバプールをはじめとするビッグクラブの関心を集めるきっかけになった。

 二つ目は、中盤補強の必要性だ。

 リバプールは2025-26シーズン、中盤のパフォーマンスが低下し、一転して無冠に終わった。ライアン・フラーフェンベルフ、アレクシス・マック・アリスターが持ち味を発揮できず、カーティス・ジョーンズにも移籍話が浮上している。そのためクラブは今夏、運動量、ボール奪取能力、継続して戦えるタフさを兼ね備えたセントラルMFを求めているという。

 三つ目は、年齢と将来性だ。

 25歳の佐野はブンデスリーガで成長を遂げ、W杯でも実力を証明した。リバプールは「今」だけでなく、中長期的に中盤を支える存在としても高く評価しているという。

 一方、最大の障壁は移籍金になる。

 佐野とマインツの契約は2028年6月まで残っており、ドイツではクラブが5000万~6000万ユーロ(約92億~111億円)を要求すると報じられてきた。

『アンフィールド・インデックス』は、この金額であれば、同じく補強候補に挙がるアダム・ウォートンやエドゥアルド・カマヴィンガらと比較したうえでの検討が必要になると指摘。W杯でブラジル代表からゴールを奪ったインパクトだけで判断すべきではなく、スカウト陣がブンデスリーガで積み重ねてきたパフォーマンスをどう評価するかが重要になるとしている。

 また、リバプールはモハメド・サラーが抜ける右ウイングの補強が優先事項になっている。複数ポジションの補強を並行して進める必要がある。

 佐野にはマンチェスター・ユナイテッド、アーセナルFC、ボルシア・ドルトムントも関心を寄せているとされる。また過去の出来事も含め総合的に評価される。今夏の移籍市場で、ブレイクを遂げた日本代表ボランチがメガクラブへの挑戦権を手にするのか――。

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