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R・ウィーンCEOが清水FW北川航也獲得の舞台裏を明かす「日本での練習を含め長い間観察してきた」

ラピッド・ウィーンへの加入が決定した北川航也。※Rapid Wien(ラピッド・ウィーン)の公式ツイッターより

両足のキック精度の高さも”調査済み”! 背番号は「32」に決定。

 清水エスパルスのFW北川航也のオーストリアリーグ1部SKラピッド・ウィーンへの完全移籍での加入が決定した。両クラブが正式に発表した。背番号は「32」で、2023年夏までの4年契約。

 オーストリアの首都ウィーンを本拠地にする名門クラブでプレーする、初の日本人選手となる。スポーツ部門のゾラン・バリシッチCEOは、クラブ公式ホームページで北川獲得の経緯や評価など”舞台裏”を詳しく明かしている。

 同CEOはまず「北川航也は非常に興味深い選手で、私たちは非常に長く時間をかけて観察をしてきました。日本でのトレーニングも含めてです」と、注目してきたことを明かす。

「彼もチームに加わりたいと強く思ってくれたことで、ディートマー・キューバウアー監督をはじめコーチングスタッフと私は、チームの本当に強化してくれると確信を持ってきました。そして幸運なことに、厳しくも公正な交渉を経て、契約は合意に達しました。ウィーンでのメディカルチェックにも合格したことで、とても喜んでいます」

 そのようにバリシッチ氏は”相思相愛”で、この移籍が実現したことを強調する。

 そして北川についての評価も語る。

「航也は絶対的といえるチームプレーヤーで調整力に長け、何よりダイナミックで、プレー強度が高く、インテリジェントで、加えてスピードもあります。清水エスパルスでもそうでしたが、オフェンシブなあらゆるポジションをこなせて、何より両足を同じように使いこなせることで多彩なプレーを可能にしています」

 そうした調査を踏まえたうえで、獲得を実現させたかったのだという。そして「多くのゴールを決めてくれるでしょう」と期待を寄せている。

 なお、EU外選手にあたる北川は、これから就労許可が下りるまでやや時間がかかるという。

 チームは8月4日にザンクト・ペルテンとのリーグ開幕戦に臨む。

 北川は1996年7月26日生まれ、静岡県静岡市出身。清水ユースから2015年に昇格を果たし、プロ通算5シーズン目を迎える。180センチ、74キロ。

 2019シーズンは、J1リーグ20試合6ゴール3アシストを記録。ルヴァンカップでも3試合1ゴールを決めている。右利きではあるが、左足からの今季得点数4ゴールは目下リーグ1位だった。

 これまでの通算成績は、J1リーグ85試合25得点14アシスト、J2リーグ30試合9得点5アシスト。日本代表8試合1アシスト(アジアカップが3試合1アシスト)。

 ラピッド・ウィーンは1899年に設立されたウィーンをホームにする名門クラブ。オーストリア・ブンデスリーガでは過去最多33回の優勝を誇るが、近年は南野拓実の所属するRBザルツブルクなど新興勢力に押され気味で、昨季はレギュラーシーズン7勝6分9敗で8位、1部残留プレーオフは13勝7分12敗で1位通過している。

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[文:サカノワ編集グループ]

Topics:Shimizu S-pulse Koya KITAGAWA transfers to SK Rapid WIEN.

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