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【清水×名古屋】ハンド疑惑、新競技規則と照らし合わせると?風間監督最後の試合に…

名古屋のシミッチ。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

ファン・ソッコはハンドを取られていても仕方なし。「重要なのは『不自然な位置』か。自然な動きかどうかは関係ない」

[J1 26節] 清水 3-2 名古屋/2019年9月13日/IAIスタジアム日本平

 清水エスパルスが3-1と名古屋グランパスをリードして迎えた66分だった。左コーナーキックにシミッチがヘディングで合わせてシュートを放つ。このボールが競り合った清水のDFファン・ソッコの右腕に当たったものの、家本政明主審はファウル(ペナルティキック)と判定せず、試合を続行させた。

 結果的に風間八宏前監督の名古屋でのラストゲームとなってしまった一戦。この判定について、DAZNのコンテンツ「Jリーグ・ジャッジリプレイ」で、日本サッカー協会(JFA)審判委員会のレイモンド・オリバー副委員長が、この夏に改正された新競技規則と照らし合わせて詳しく解説をした。

 オリバー氏は「新競技規則の重要な変更にかかわるシーンであることが分かると思います」と語ったうえで、「新たな競技規則で審判がより見るようになったのは、腕がどこにあるか。腕の位置です。不自然に体を大きく見せているか、という点です」と、『腕の位置』をチェックしていることを強調した。

「VTRで見ると、シミッチ選手のヘディングからファン・ソッコ選手の開いた腕にボールが当たっていることが分かります。では、これが不自然かどうか。『自然(な動き)か』どうかは、ここでは関係しません。それは忘れてください。また、不自然な動きではなく、『不自然な位置』かが重要になります」

 ゲスト出演した播戸竜二氏は選手目線で、「空中戦で競り合う時に勢いをつけるため腕を広げるのは自然なことでは」と指摘。ただし、オリバー氏は「『自然な動き』、『不自然な動き』かは関係なく、あくまでも腕が『不自然な位置』か、どうかです」と説明した。そして、腕が肩から上に上がっていなくても、競技規則の改正の伴い、ハンドになる可能性が高まったとも語った。

「腕が上がっていること自体、主審からすると判断が難しいところです。選手たちにとって、手が不自然に広がっていると、ハンドになる可能性が上がるということです。この場面でも、腕に触れた瞬間を切り取ると、不自然と言えます」

 その意味で、試合終盤、クロスボールがポストに当たって跳ね返ったところで、エウシーニョがたたんでいた左腕に当たったシーンは、「腕がしっかり体についています。不自然に大きくしていることはないです」と説明した。

 いずれにせよオリバー氏は、「新競技規則では、これまで以上に選手はハンドリングのファウルを取られる可能性が高まったと言えます」と語った。

 ただ、今回のファン・ソッコのハンド疑惑のシーンについては、「主審のポジションは正しかったと思います。手に触れたところも部分的には見えたかもしれません。この判定に関しては、主審を責めることはしません。非常に素早いなかで起きています」と語った。ハンドは審判の”主観”もかかわってくる判定で、現場のその瞬間の判断を尊重するというスタンスだ。ただ、ハンドリングのファウルを取られていてもおかしくはなかったということでもある。

 VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が採用されていれば、得点機とPKにかかわることから、間違いなくVARの対象になっていたシーンでもあった。

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[文:サカノワ編集グループ]

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