【ベストイレブン】2019年を象徴する11人。仲川&チアゴ、鈴木武蔵、ビジャ、シマオ・マテ、ヨニッチ、そして久保建英も選出
2019年から採用の「外国籍選手5人」ピッタリに。ティーラトン、畠中槙之輔、ドウグラスを加えるのもあり。
B シマオ・マテはナイスファイター。素晴らしかった。
A 勇ましく頼もしく。絶対に引かなかった。
B C大阪は年間最少失点(25失点)だった。マテイ・ヨニッチはまさに鉄壁だった。実際に高さと強さでほとんど負けていない。
C 横浜FMのチアゴ・マルチンスも圧巻だった。あのフィジカルの強さに加え、スピードも突き抜けていました。
A チアゴは練習で見ていても、プレスが速くてかつ強烈。そのなかでトレーニングしている横浜FMのアタッカー陣がさらにプレー精度を上げていくという好循環を作っているのだろうと感じた。
B さらには大分の岩田智輝、横浜FMの畠中槙之輔も良かった。3バックは外国籍選手だけになってしまうが、納得のいく顔触れでもある。
C ゴールキーパーでは、C大阪のキム・ジンヒョンがまたさらに存在感が増した。
A アジアチャンピオンリーグ決勝進出など、浦和の西川周作もよく守ったが……。
B 朴一圭はまさに王者にふさわしい守護神。
A 朴は攻撃的GKの代表として、文句なし。
C そのなかで異彩を放ったのが、広島の大迫敬介。
A なるほど。日本代表にも見られるように、なぜか、年功序列になりがちなポジション。もちろん経験や「声」の質とかが大切になるのだが。
B 城福監督の決断、それに大迫も応えた。
C 技術が高い。失点の少なさ(29失点)はFC東京と並び2位タイ。結果も残しています。
A ユース日本代表では、谷晃生(G大阪→湘南)が正守護神だったから、U-20ワールドカップに臨んだ京都の若原智哉を含め、東京五輪、そしてA代表へと、ここからポジション争いに加わっていく。
B これでは、サイドバック、サイドハーフがいないが? 室屋成、柏好文、杉岡大暉、鈴木冬一、橋岡大樹……。
C ティーラトンが輝いた。
A 間違いない。
B 室屋は2018年に突き抜け、2019年はどちらかというと安定感があった。
C 菅大輝も良かった。
B なるほど。4バックでのサイドバックが不足気味。
A そう考えると、森保監督が東京五輪世代で3-4-2-1のチーム作りを進めるのは、「あり」かもしれないとも言える。
B ただ菅原由勢ら海外組を組み込むならば、4バックがいいかもしれない。それはまた別のテーマになるが――。
A リーグ4位の川崎から一人も選ばれていない。
C 全体的に技術があって”良い”けれど、確かに誰か”とても良かった”と言える選手がいなかった。
A 結果的に2019年から導入された「J1外国籍選手5人枠」ピッタリになった。
B 2020年は東京オリンピックがある。
A 盛り上げていきたい。ただ、オリンピックは本当に「お祭り」。すぐ過去の話になるので、そのあたりは……むしろファンの皆さんが感づいている。
B お祭りだから、みんなで楽しみたい。が、そこまで流される必要はない、かも。日本サッカー協会が五輪で金メダルを狙うという目標を掲げることが「妥当」であることも理解しつつ。
C 安部裕葵はむしろバルセロナで、チームメイトが東京五輪に参戦中、チームに残っていれば公式戦でチャンスを掴めるかもしれません。
A あと、さっきも話が出たけれど、2020年、J1リーグで優勝するためには、外国籍選手のクオリティがよりかかわってきそう。
B と思わせて、優秀な新人選手も獲得している川崎が再び突き抜けるかも。
C ふむふむ。
A 横浜FMは五輪後も見据えた補強をしていると言える。一歩リードしている印象を受ける。ACLをどのように位置づけるのか。正直、今のJリーグの体制だと、ACLとJの2冠は厳しい。
C 神戸はビジャの12ゴールを埋められるのかどうか。その意味で、鹿島はブラジル人選手獲得の話も出ていて、いい補強をしているかもしれません。
B FC東京はブラジリアン3トップもあり得る。セレッソ大阪、札幌、ドウグラスクラスを確保できれば清水エスパルスあたりはダークホースになり得そうかな?
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[文:サカノワ編集グループ]