サラゴサ香川真司は完全復活へ一進一退。久々出場もハーフタイムで交代に
サラゴサでの香川真司。(C)Real Zaragoza
4試合ぶりトップ下で先発、チームは最下位のラシン・サンタンデールにドロー。
[スペイン2部 30節] ラシン・サンタンデール 2-2サラゴサ /2020年2月29日/エスタディオ・エル・サルディネーロ
スペイン(ラ・リーガ)2部、2位のレアル・サラゴサが最下位22位のラシン・サンタンデールとアウェーにて2-2で引き分けた。サラゴサの日本代表MF香川真司はリーグ4試合ぶりに先発出場を果たし、4-2-3-1のトップ下でプレー。まずまずのプレーを見せたものの、スコアレスで迎えたハーフタイムに交代を余儀なくされている。
調子が上がってきたかと思うと、なかなかそこから一段階突破を図り切れない。そんなシーズンを過ごしているものの、間違いなくチームにプラスをもたらす存在になっている。
香川は2月8日に行われた27節のCFフエンラブラダ戦(△0-0)で先発したものの負傷により36分で交代に。2試合はメンバー外、そして前節にベンチ入りを果たし、この日の復帰戦を迎えた。
1トップのルイス・スアレスに近い位置でボールは引き出すものの、なかなかチャンスを作れない。するとハーフタイム、アルベルト・ソロとの交代を告げられた。そして試合は後半に点の取り合いになり2-2のドローに終わった。
サラゴザのビクトール・フェルナンデス監督は「(1部昇格に向けて)この勝点1が貴重であると言える場合もあり、私たちは最後まであきらめません」と、試合終了間際の90分に辛うじて追い付いた展開を前向きに捉えた。
「ラシンが最高のパフォーマンスを発揮できる環境であり、私たちがここで快適にプレーできるとは思っていませんでした。最後はクレイジーなオープンな展開になってしまいました」
指揮官はそのように振り返っている。
1月29日のコパ・デルレイのレアル・マドリード戦(●0-4)で何度もチャンスを作り出してインパクトを残した香川だが、その後はまさに一進一退でケガに苦しみながら好調の波を繰り返している。
そのなかでチームが1部昇格争いを演じているのは、紛れもなくさまざまな国際経験を積んできた香川がもたらしている効果も大きい。
1部昇格へ。香川がここからもう一つ、二つ、三つ……大きなインパクトを残すことが、サラゴサの1部昇格への条件になってくる。
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[文:サカノワ編集グループ]