EUROとコパ1年延期、どうなるクラブW杯?横浜FM、FC東京、神戸に影響。浦和のPO出場はなしに
2017年のACL、ホームで優勝を果たした浦和レッズ。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
FIFAは、2021年中、あるいは2022、2023年開催と弾力的に対応。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、欧州サッカー連盟(UEFA)は3月17日、12か国で共催されるEURO2020を1年間延期すると発表した。3月に予定されていたプレーオフは、6月にも開催する予定。また、UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)とヨーロッパリーグ(EL)の残りの日程を調整するためのワーキンググループも発足した。
さらに南米サッカー連盟(CONMEBOL)も同日に「声明」を発表。同じく新型コロナウイルスの感染拡大により、今年6月からアルゼンチンとコロンビアで共催予定だったコパ・アメリカ(南米選手権)について、1年延期すると発表した。UEFAと協議して、歩調を合わせたことも併せて公表している。
この空いた5、6月(状況によっては7月も?)を活用し、欧州、南米ともに現在中断分の各国リーグ戦を組み込む。カップ戦についても調整していくことになる。
この決定を受けて国際サッカー連盟(FIFA)も同日、2021年6月14日から7月4日まで中国の上海で開催予定だったクラブ・ワールドカップ(CWC)の延期を決めた。
FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は、次のようにステイトメントを発表している。
・コパアメリカとEURO2020の延期を受け入れる。
・より状況が明確になった場合、FIFAクラブワールドカップは2021年、2022年、または2023年に改めてスケジュールを組む。
・ネガティブインパクトを最小限に抑えるための措置を、マイナ中国サッカー協会、中国政府と話し合う。
・FIFA加盟国や参加国、ステークホルダーとカレンダー変更の影響について議論し、全員が受け入れられる適切な解決策を、可能であれば4月末までに探る。
アジアチャンピオンズリーグ(ACL)も現在中断中で、先行きが読めない状況ではある。ちなみに現時点では、CWC2021年大会のアジア(AFC)からの出場枠は、ホスト国(中国)代表1チーム、あとはACLの今大会の東地区と西地区の王者(決勝進出チーム)、さらにプレーオフによる勝者1チームに与えられることになっていた。
当初は2019年と2020年の優勝チーム、さらに両年度の2位チーム(浦和レッズ)によるプレーオフが実施されると報じられていたが、結局、2020年のACL上位陣が出場権を得ることになった。すでにAFCの実行委員会で決定している。
ただし、2022年、2023年にCWCが延期された場合、出場チームは改めて決められることになるが、そのあたりまでは言及されていない。
EUROとコパ・アメリカの1年延期によって、CWCのスケジュールにも影響が及ぼされた。日本を代表する横浜F・マリノス、FC東京、ヴィッセル神戸にとってはモチベーションにもつながりそうで、新たなスケジュール決定が待たれる。
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[文:サカノワ編集グループ]