久保のレアル復帰にも影響。ムバッペはパリSG、ハーランドはドルトムント来季残留が基本線か
久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
21歳のフランス代表は、EUROをまず優先したい考え。
スポーツ専門メディア『スカイ』は3月22日、2020-2021シーズンに向けた移籍動向の最新情報として、レアル・マドリードが獲得を検討していると噂されてきた、ドイツ・ブンデスリーガのボルシア・ドルトムントでプレーするノルウェー代表FWアーリング・ハーランド、フランス1部リーグ(リーグ・アン)でプレーするパリ・サンジェルマンのFWキリアン・ムバッペについて、それぞれ「残留」が基本線であると報じた。レアル・マドリードへの復帰か、あるいは再びレンタル移籍か、複数の選択肢が噂されてきたRCDマジョルカの久保建英だが、ポジションも被る彼らが加入しないとなれば、「復帰」に向けて影響を及ぼしそうだ。
まず、ハーランドについてだが、本人もドルトムントでのプレーに集中したいと話すなか、『Horseracing.net』の記事を引用。レアル・マドリードのOBであり、他にリバプールFCとマンチェスター・ユナイテッドでプレーしてきたスティーブ・マクラナマンが、このほど送ったアドバイスを伝える。
マクラナマンは「彼はとても充実しているように見えるが、そのようにコンスタントにプレーすることが今は重要だ」と強調する。そのうえで19歳のノルウェー代表アタッカーに向けて、「ドルトムントで200試合、チャンピオンズリーグで20、30試合ぐらい経験を積んでからでも遅くない。ボートから直接レアル・マドリードに行くべきではない」と語っている。
アイントラハト・フランクフルトから今季「白い巨人」に加入したルカ・ヨヴィッチを引き合いに出して、「ドイツでの素晴らしいシーズンのあと、レアル・マドリードではボールに触れることすらなかなかできずにいる」と指摘している。
また、ムバッペについては『アス』の記事から、パリ・サンジェルマンが新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、新たに契約更新を目指していると伝える。また、21歳のフランス代表アタッカーは今年開催予定だったEUROを終えてから、今後の去就について考える予定だったという。ということは、まずあと1年、パリSGに残り、自国での戦いに集中する可能性が高まったようだ。
今回の新型コロナウイルスの影響はあらゆるクラブに及びそうである。それが一体どのように勢力図の塗り替えにもつながってくるのか(あるいは変わらないのか)分からない。ただ二人が残留するとなれば、久保のレアル・マドリード復帰への道筋が、より現実味を帯びてくる。
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[文:サカノワ編集グループ]