【浦和】32歳、柏木陽介が危機感激白「試合に出なければ契約をもらえない」
浦和の柏木陽介。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
「決してネガティブではないが」…コンクリート上でのトレーニングはやや心配。
J1リーグ浦和レッズのMF柏木陽介が5月12日、オンラインによるメディア取材に応じて、新型コロナウイルスの感染の影響によりJリーグが中断するなか、現在の心境などを語った。
柏木は現在、「子供が生まれたばかりなので、妻の実家である仙台にいて、走る有酸素運動をメインに、体幹や筋力のトレーニングなど、できることを意識してやってきました」と、仙台で自主トレーニングを実施。間もなく浦和に戻る予定だと報告した。
「仙台は12日間感染者ゼロですが、(家族と)一緒に戻るのは難しい状況です。ただコンクリートの上でのトレーニングは、体に負担が掛かります。もともと内転筋が弱いので、ボールを蹴ることに慣れていかないと、合流したあとにケガをするリスクもある。それを考えて、先に(浦和へ)戻って、試合に向けて準備をしていきたい。それに、今後何年も続けていきたいから、個人的にはそのためにも、と思っています」
32歳になった柏木は、周りから「ベテラン」という目で見られるようになった。サッカーの深さを知るたび、まだまだ現役を続けたいという欲も沸いてきている。実際、ここからは『結果』を残すことが、重要になってくると危機感を口にする。
「年齢も年齢で、もうベテランと呼ばれてしまう域に入ってきている。試合に出なければ契約がもらえない状況で、その部分では、ベテランの人たちは難しい思いをしているなと思っています。その気持ちが、また自分たちを強くしてくれるのではないだろうか、とも感じる。ただ、ネガティブすぎず、自分がやれることをしっかりやって、自分が出た時には力を発揮できるように。それを意識して、日々過ごしています」
何より誕生したばかりの第一子の長男と妻が傍にいることは大きな励みになる。浦和の背番号10は「赤ちゃんとも接することもできて。サッカーができないけれども、いろんな意味で、充実した時間を割と過ごせています」と、メリハリのついた生活を送れているということだ。
現在、埼玉県に緊急事態宣言が発出されているため、浦和は全体練習をできずにいる。そうしたなか柏木が語る「芝生」での練習ができない状況は、選手にとって生命線である足腰に関わってくるだけに、長期に渡る中断時の課題にもなってきそうだ。
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[文:サカノワ編集グループ]