【横浜FM】喜田拓也が語る天野純との再会。「もう一度、優勝しよう」あの時交わした約束
横浜FMに復帰した天野純。(C)Y.F.M
「彼はタイトルをマリノスにもたらすために帰ってきたということ。覚悟を持って来ている」。
J1リーグの横浜F・マリノスが全体練習を再開した6月1日、練習後に仲川輝人と喜田拓也がオンラインでの取材に応じて、7月4日にリーグ再開が決定したことを受けての抱負を語った。
新型コロナウイルスの影響による中断期間、横浜F・マリノスはアビスパ福岡からDF實藤友紀、スポルティング・ロケレンから小池龍太を獲得。同じくロケレンから天野純がレンタル復帰することが決まった。
「少し難しいタイミングにも関わらず来てくれて、全体練習を一緒に始めることができたので、ここから一緒にコミュニケーションを深めていけます」
喜田は彼らの加入について、この仕切り直しのタイミングで、一段とチームの一体感を築いていきたいと強調する。
そのうえで、「純くんに関しては――」と約1年ぶりにベルギーから復帰した天野について語る。
「純くんに関しては、ずっと一緒にやってきましたし、ここ(横浜FM)の出身でもあり『帰ってきた』という形ではあります。けれど、本人もコメントしているように、このタイミングで帰ってくる悔しさはあり、本意ではなかったのは正直なところだと思います。
しかし、彼はタイトルをマリノスにもたらすために帰ってきたということ。僕らはそこを勘違いしてはいけない。そういう悔しさはあっても、覚悟を持って来ています」
そして喜田は昨季、横浜FMがリーグ制覇を成し遂げたあと、天野に「シーズン途中まで一緒に戦ってきた仲間なので、ちゃんと『優勝しました』と報告しました」と明かす。すると、天野からは「おめでとう」という言葉とともに、「もう一度、俺と優勝しようぜ」と返事があったという。
喜田は「もちろんその気持ちが(今回の復帰とは)関係なかったとしても、言葉に嘘はなく、タイミングとして今戻ってきて非常に頼もしく感じています」と、さっそくあの時交わした約束を想起する。
トリコロールの8番は「覚悟を持って来てくれた、龍(小池)、サネくん(實藤)を含め、仲間たちとまた良いものを作っていける気がしています」と、相乗効果を期待していた。
新型コロナウイルスの感染は収束されつつあるものの、まだ予断を許さず、先行きはどのクラブも見えない。しかし横浜F・マリノスは「本当にいろんな人に支えられていることを感じてきた毎日。だからこそ人生をかけて準備し、新たな価値を見出していきたい」(喜田)という感謝と覚悟とともに、リーグ連覇という明確な目標を目指して、再び航海を開始する。
J1リーグは7月4日の再開が決定(J2再開、J3開幕は6月27日)。6月9日の実行委員会で詳細について詰め、6月15日に日程が発表される。
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[取材・文:塚越始]