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久保建英のマジョルカ2部降格確定。敗因は?中断明けの過密日程と選手層で不利に

久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

久保はフル出場、決定的なシュートも放つ。レアル・マドリードは優勝決定。

[スペイン1部 37節] マジョルカ – グラナダ/2020年7月16日(日本時間17日4:00)/エスタディ・デ・ソン・モイシュ

 スペイン(ラ・リーガ)1部リーグ、RCDマジョルカがグラナダCFに1-2で逆転負けを喫して、あと1試合を残して、来シーズンの2部降格が確定した。レアル・マドリードからマジョルカにレンタル移籍中の日本代表MF久保建英は13試合連続で先発出場し、右サイドハーフとしてフル出場。決定的なシュートを放ったもののノーゴールに終わった。また、2位のFCバルセロナはCAオサスナに敗れたため、ビジャ・レアルに勝利を収めたレアル・マドリードが優勝を決めている。

 他チームの結果によるものの、最終節に望みをつなぐためには最低でも勝点1が必要なマジョルカは立ち上がりから主導権を握る。すると20分、カウンターからコロンビア代表FWクチョ・エルナンデスがファインショットを突き刺して幸先よく先制に成功する。

 しかし前半終了間際、ビクトル・ディアスに見事なミドルを決められて1-1で折り返す。

 後半に入り、次第にオープンな展開になるなか、久保もクチョとの連係からシュートに持ち込むなどチャンスに絡む。さらにホームチームは、サルバ・セビージャの直接フリーキックがクロスバーを叩き、久保のカットインからの決定的なショットはわずかにゴールの枠を外れるなど、グラナダゴールに迫る。ところが69分、カルロス・フェルナンデスにヘッドで押し込まれ逆転を許してしまう。

 そしてホームチームは、80分にアレクサンダー・セドラルが悪質なファウルで一発退場に。試合終了間際にはオフサイドでグラナダの3点目は取り消されたものの、すでにベンチに下がっていたクチョが主審への抗議で退場処分を食らう。

 このままマジョルカは1-2で敗れ、9勝5分23敗の勝点32で19位に転落。1部残留圏内の17位セルタ・デ・ビーゴ(勝点36)と勝点3差以上が開き、最終節を前に降格圏の今季18位以下が確定した。結果的に、勝点1を手にできれば最終節に望みを残せただけに痛恨の1敗となってしまった。

 振り返ると、久保とチームがちょうど勢いに乗ってきたタイミングで、新型コロナウイルスの影響によるシーズン中断に突入してしまったことは悔やまれる。また中断明けは感染症予防対策のため日帰りでの強行軍も増え、アウェーで5戦全敗と勝点を掴めなかったことも響いた。ミッドウィークと週末の連戦が続く超過密日程となり、ベンチメンバーや交代枠が増える特例が設けられたものの、むしろ選手層の差がこの最終盤、結果にダイレクトに反映された。久保、クチョ、ポゾの若手トリオが急速に進化を遂げたものの、26節以降は残留圏に食い込めなかった。

 6月に19歳になった久保は34試合・4得点・5アシスト。リーグ再開後は全試合で先発した。

 マジョルカは最終節、19日(日本時間20日4時)にアウェーでCAオサスナと対戦する。

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[文:サカノワ編集グループ]

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