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ポルトがリーグ制覇。「無視された」中島翔哉は優勝セレモニーに現れず

中島翔哉。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

別メニューではあるものの練習参加していると伝えられていただけに…。

 FCポルトは7月15日のポルトガルリーグ32節、スポルティング・リスボンに2-0の勝利を収めて、2シーズンぶり29度目の優勝を決めた。日本代表MF中島翔哉はベンチ外だった。

 ポルトガルメディアの『A BOLA』は7月18日、試合後に行われた優勝決定のセレモニーに、中島が現れなかったことをレポート。改めて事態の深刻さが浮き彫りになった。

「中島は優勝セレモニーに現れず」と題した記事によると、セレモニーでは今季のメンバーが紹介されていったという。そこで「中島の名前だけが鳴り響き、彼がそのセレモニーにいないことがより鮮明になてしまった」と指摘している。

 こうした状況になると記事もやや辛辣な内容に。「(ポルト監督の)セルジオ・コンセイソンは彼のことを見たくはなかったのだろう」「心臓の病に苦しみ今季出場機会を得ていないイケル・カシージャスもこのセレモニーに招待された。中島はただ無視された」。さらには同メディアの独自情報として、「中島はポルトからこの試合のチケット(招待状)をもらっていなかった」とも触れられている。

 家族の健康(あるいは契約?)問題で、中島は自宅待機を続けてきた。そして最近ようやく別メニューではあるものの練習に参加できるようになった。

 これまでクラブや指揮官との間でのわだかまりが様々な形で報じられてきた。しかし、何かしらの齟齬が生じていたのではないか。練習参加できたことで、そういった誤解も次第に解けていくのではないか。そう思われてきた。実際、セルジオ・コンセイソン監督が中島に何か話しかけている写真も地元メディアでは紹介されていた。

 しかし……。リーグ16試合・1アシスト(公式戦28試合・1得点・3アシスト)と少なからず今回の優勝に貢献した中島が、その歓喜の瞬間に立ち会えなかった。事態は相当に深刻なようだ。日本代表とポルトの「10番」、中島は新シーズン、どうなるのか? ポルトと複数年契約を結んでいるものの、新天地を求めることになるのだろうか。

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[文:サカノワ編集グループ]

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