【湘南】寄付8510万円!眞壁潔会長が協力に感謝、“あの時”の河野太郎氏の言葉を思い出す
湘南ベルマーレのイレブン。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
一方、「お金には資金としての能力以外に、人の心を良くも悪くも動かす力を秘めています」。
J1リーグ湘南ベルマーレは11月10日、新型コロナウイルス対策のためのチームやクラブの運営費補填を目的とした初のクラウドファンディングを実施し、目標額を大きく上回る8510万8380円が寄せられたと発表した。
クラウドファンディングは8月30日から10月16日まで行われ、10月31日にインターネットによる支援の銀行振込期限を迎えた。クラブに直接支援してくれた個人や企業分も合わせ、金額及び人数の集計が完了し、同日、総額・人数を発表した。クラブは「本当に 多くのご支援をいただき、心より感謝申し上げます」とコメントしている。
目標金額は5000万円、最終支援金額は8510万8380円。最終支援者数は4541人。達成率は170パーセントとなった。
湘南の眞壁潔会長は、次のようにメッセージを伝え、協力に感謝している。
いつもベルマーレを応援いただいている皆様へ
多くの皆様にご支援いただきましたクラウドファンディングの最終の総額が 85,108,380 円となりましたことをご報告させていただきます。
皆様の温かいご厚情にクラブ、選手、スタッフを代表して心より感謝申し上げます。
クラブは湘南ベルマーレとして20年の時を超えて走り続けてきました。
本来であれば長年のご支援に対し皆様に恩返しをすべき記念の年ですが、多くの浄財をいただき感謝の言葉も見つかりません。
湘南をスタートした2000年、河野太郎前会長(現・国務大臣)の言葉を思い出します。
「たとえ小額でもいい、ホームタウンに実情を正直に説明し存続のために増資をお願いしよう」
増資は想像をはるかに超えた額を集め、クラブの貴重な燃料となり、関わる全てのスタッフはベルマーレというクラブの価値と責任を深く心に刻むこととなりました。
お金には資金としての能力以外に、人の心を良くも悪くも動かす力を秘めています。私たちにその資金は力強く良好に心に作用し、湘南がその後、地域に根差していく新たなDNAをクラブに与えてくれたのです。
そして20 年、再びいただいた浄財は資金として今季のクラブ運営・強化費として使わせていただきますが、2020DNAとして湘南の百年構想実現のためにクラブ全員の心に刻み、新たな力とさせていただきます。
最後にこのクラウドファンディング実施のため力強く後押しをしてくれた選手たちに感謝するとともに、厳しいシーズンを闘っている彼らにさらなるご声援をお願いして御礼の挨拶とさせていただきます。
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[文:サカノワ編集グループ]