【浦和】小野伸二の加入後に飛躍。琉球MF小泉佳穂を完全移籍で獲得「一つでも多くタイトルをもたらす覚悟を持ち全身全霊でプレー」
浦和への完全移籍での加入が決まった琉球の小泉佳穂。(C)SAKANOWA
琉球でのプロ生活は「振り返ると苦しい思いをしてばかりなのに、それ以上に幸せだったと思える不思議な2年間でした」。
J2リーグFC琉球のMF小泉佳穂(KOIZUMI Yoshio)が12月25日、J1リーグ浦和レッズに完全移籍で加入することで合意した。両クラブが正式に発表した。
小泉は1996年10月5日生まれ、東京都出身、24歳。172センチ・63キロ。MF。光が丘KID SC ― FC東京U-15むさし ― 前橋育英高校 ― 青山学院大 ― FC琉球 ― 浦和。2019年に琉球に加入し、2020年は38試合・6得点を記録していた。昨年夏の小野伸二加入後、急激に飛躍を遂げた一人だ。
小泉は次のように浦和のファンに向けてコメントしている。
「浦和レッズに関わる全ての皆さん、はじめまして。このたび、FC琉球から加入することになりました、小泉佳穂です。浦和レッズという偉大なクラブに加入できて、とても嬉しく思っています。浦和レッズは、常にタイトルを取り続けなくてはいけないクラブだと思っています。一つでも多くタイトルをもたらすという覚悟を持ってこのクラブに来る決断をしました。浦和レッズでプレーできる誇りと責任を胸に、全身全霊でプレーしていきたいと思います。埼玉スタジアムで皆さんに会える日を楽しみにしています。応援よろしくお願いいたします」
また、琉球のファンには次のようにあいさつをしている。
「FC琉球に関わる全ての皆さま、応援してくださる皆さま。
この度浦和レッドダイヤモンズに移籍することになりました。
FC琉球で過ごした2年間は僕にとって宝物です。中高大と全国的には全くの無名の自分を拾って頂き、プロサッカー選手として向かえ入れてくれたFC琉球には本当に感謝しています。
この2年間でサッカーが本当に好きになりました。FC琉球にいた2年のうち、1年目は、出場機会もほとんど掴めず、出ても結果を全く残せない、歯がゆいシーズンでした。そして迎えた2年目の今年、コロナウイルスの影響で過密日程が組まれたこともあって、個人としてはより多くの時間出場することができました。
ただ、全く満足はできなかったです。シーズンを振り返って思い返すのは決まって、自分の実力不足でチームを勝利に導けなかった試合ばかりで、今も本当に悔しくて仕方ありません。
そんな自分の力の無さを、チームメイトや監督、コーチにはたくさんフォローして頂きました。振り返ると苦しい思いをしてばかりなのに、それ以上に幸せだったと思える不思議な2年間でした。
また、僕たちがプロサッカー選手として存在することができているのは、スポンサー様やクラブスタッフの皆様あってこそです。プレーヤーとしてピッチ内に専念できる環境を作り上げてくださったスポンサー様やクラブスタッフの皆様にも本当に感謝しています。
ありがとうございました。
そして最後にファン、サポーターの皆さん、無名の頼りない新人を暖かく迎えていただき本当にありがとうございました。自分のミスから失点して負けた試合のあと、9試合勝ち星がなかった時、スタンドから聞こえた沢山の励ましの声にどれだけ勇気をもらったか、本当に計り知れません。
確かにプロの世界では結果が全てだからそれでは甘い、という考え方もあります。実際甘いのかもしれません。
ただ、僕はどんな時でも前向きで明るく、温かい皆さんの雰囲気が本当に大好きです。プロサッカー選手になってから、自分やチームのプレーにはお金を払うだけの価値があるのか、と思うようになりました。そして皆様が与えてくれたものに対して、返せたものがあまりに少ないとも思っています。
この恩はひとまず貸しにしておいてください。大きく成長して、いつか必ずFC琉球に戻ってきて返したいと思います。2年間本当にありがとうございました。
またいつか笑顔で会いましょう!!」
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[文:サカノワ編集グループ]