「マルセイユの夢に終止符」酒井宏樹がOM退団表明、“欧州は最後”、浦和加入か
日本代表の酒井宏樹。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「ヨーロッパを離れます」。最終節は坐骨神経痛で欠場。
日本代表DF酒井宏樹が5月24日、自身のSNSのインスタグラム(アカウントは @hiroki.sakai_19)を更新し、所属するフランス1部オリンピック・マルセイユを今シーズン限りで退団すると表明した。
酒井は背番号「2」のオリンピック・マルセイユのユニホームの写真とともに「OMファンの皆様へ」と切り出して、フランス語でサポーターに感謝とともに別れを告げている。
「私は今シーズンを最後にヨーロッパを離れ、マルセイユの夢に終止符を打つことを決意しました。マルセイユに来た時、OMが私にとって最後のヨーロッパのクラブになると決めていました」と、2016年6月にハノーファー96から加入した時、マルセイユがヨーロッパでは最後の挑戦だと位置付けていたと明かす。
「184試合に出場してきましたが、この美しいシャツのために、常に自分の全てを捧げてきました。幸せな瞬間も、悲しい瞬間も、私にとってリアルな宝物です。いつか満員のベロドローム・スタジアムでお会いできることを楽しみにしています」
そのように新型コロナウイルスの影響で無観客試合が続いたなかで、酒井はいつかサポーターとの再会を誓い「SAYONARA」と締めくくっている。
オリンピック・マルセイユは5月22日、フランス1部リーグ最終節でFCメスと対戦し、1-1で引き分けて、5位でシーズンを終えている。現地情報によると、酒井は坐骨神経痛のため欠場している。
酒井は2020-21シーズン、リーグ・アンでは29試合・1アシスト、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ではグループステージ全6試合フル出場を果たしている。
また、フランスメディア『RMCスポーツ』などでは、移籍金150万ユーロ(約2億円)で、浦和レッズへの移籍に向けて交渉が進められていることも紹介されている。
酒井は1990年4月12日生まれ、千葉県出身の31歳。184センチ・75キロ。これまでのキャリアは、柏レイソルユース ― 柏 ― ハノーファー96(ドイツ) ― オリンピック・マルセイユ。日本代表通算64試合・1得点。2014年・2018年ワールドカップ(W杯)出場。5月28日のミャンマー代表戦に臨む日本代表、さらに東京オリンピック日本代表へのオーバーエイジでの参戦も決定している。
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[文:サカノワ編集グループ]