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浅野拓磨の移籍先『最有力』はトルコではなくスペイン?「合意間近」との報道も

浅野拓磨。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

トルコメディアが報じる。トラブゾン“合意”と言われていたが…。

 慢性的な給与未払いを理由にセルビア1部パルチザン・ベオグラードとの契約を解除するとSNSとブログで発表した日本代表FW浅野拓磨の退団騒動だが、浅野の移籍先がそろそろ決定に向けて近づいていると複数のトルコとセルビアメディアが報じている。しかし、これまでトルコ1部トラブゾン・スポルと「合意」に達したとも伝えられていたが、ここに来て、当初から獲得に名乗りを挙げていると言われてきたスペイン2部のUDアルメリアが“本命”に躍り出たということだ。

 セルビアメディア『インフォーマー』は5月13日、『スペインクラブがアサノに接近している』と題したレポートを掲載。「スペインのアルメリアがパルチザンを去った浅野拓磨に興味を持っている。2週間前にパルチザンとの契約を終了した日本人FWについて、メディアは新天地がトルコ、正確にはトラブゾンであると推測していた。しかしスポーツメディアによると、アルメリア加入に向けて近づいているようだ」と報じている。

 しかもアルメリアには、パルチザンで浅野とチームメイトだった24歳のナイジェリア代表FWウマル・サディクが所属している。チームも現在リーグ3位で、1部昇格の可能性を残している。強力アタッカー陣を揃えてさらに躍進を遂げる――というシナリオをクラブは描いている。

 一部では、セルビアリーグ2位となる18ゴールを決めた浅野は、すでにトルコ入りを果たし、パルチザンがトラブゾンに“警告文”を送り、移籍金を請求していたとも報じられてきた。とはいえ、それぞれのクラブから公式な発表はまだない。まだ何が起きても不思議ではない状況ではある。

 FIFAの規則では、2か月以上の給与遅滞が起きた場合、選手がFIFAを通じてクラブへ改善を要求できる。それがFIFAによって事実と認められた場合、クラブは15日以内に給与の支払いに応じなければいけない。そこで改善が見られなければ、選手はフリートランスファーとなって移籍が認められる。

 いずれにせよパルチザンの対応も気になるところ。浅野の去就は果たして、どのように決着が付くのか――。

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[文:サカノワ編集グループ]

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