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【浦和】豪州代表DFトーマス・デンが実戦復帰。「選択肢増える」とリカルド監督

浦和の紅白戦、キャスパー・ユンカーと競り合うトーマス・デン。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

武田英寿とともにエリートリーグで負傷から復活。

 J1リーグの浦和レッズは5月16日、アウェーでガンバ大阪と対戦する。消化試合が他チームより少ないものの総得点が10試合3得点と攻撃面の課題を抱えるなか(1勝4分5敗で18位)宮本恒靖前監督の解任を決定、松波正信強化アカデミー部長が当面監督を兼任することになったG大阪の適地に乗り込む。その監督との契約解除直後の一戦だけに、リカルド・ロドリゲス監督は14日のオンラインによる記者会見で、「ガンバには個で試合を解決できる能力の高い選手が揃っていて、とてもいい印象を持っています。システムや選手は予想しづらいですが、自分たちがやることに集中していきたいです」と気を引き締めていた。

 また、指揮官はその記者会見で、10日のJエリートリーグ横浜F・マリノス戦(●2-5)で、負傷から復帰したトーマス・デン(先発し56分までプレー)、そして武田英寿(同じく76分までプレー)のパフォーマンスについて質問を受けて、次のように語っていた。

「2人とも復帰へ段階を踏んでいます。ヒデは重傷ではありませんでしたが、トミーは少し時間が掛かってしまいました。練習ではこれまでもやってきましたが、私がトミーをフルコートの実戦で見たのは初めてで、ゲームのリズムを取り戻す意味では良かったと思います。パフォーマンスとしては素晴らしいと言えませんが、悪くはなかったと思います。今後連戦が続くので、彼らにも公式戦に出場するチャンスはあると思います。私にとっては選択肢が2人増えました」

 そのようにリカルド・ロドリデス監督も収穫を得ていた。

 昨季はリーグ19試合に出場したケニア出身の24歳になるオーストラリア代表DFデンが、トップチームの公式戦のピッチに立つまであと少し。さらなる上昇気流に乗るため、大きな力をもたらしてくれるに違いない。

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[文:塚越始]

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