【日本代表】「この移籍が正しいものと証明するため」酒井宏樹がマルセイユ、東京五輪を語る。浦和移籍、発表間近か
酒井宏樹。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「フランスが同組なのは大きな巡り合わせ。持っているなと思う」。
日本代表に合流したDF酒井宏樹が5月26日、オンラインによる取材に応じて、今季限りでの退団を表明したオリンピック・マルセイユへの思い、これからの移籍について、そしてオーバーエイジで選ばれた東京オリンピックへの決意などを語った。
ハノーファー96を経て、2016年夏からプレーしてきたオリンピック・マルセイユの存在について、酒井は次のように語った。
「本当に素晴らしい5年間でした。自分にとって、すごく大事な場所になりました。全てを含めて、今回がベストのタイミングだと思い、自分の中で決断しました。全く悔いはないですし、全てを注いできました。この移籍が自分にとって正しいものだったと、自分自身でしか証明できないので、これまで以上に頑張って、結果を残し続けたいと思います」
そして新天地は浦和レッズだと噂される「移籍」の決断は、自身が下したものだと説明した。
「単純に自分の意志です。家族とか、そういうのは全く関係ないです。家族はマルセイユを全力で愛してくれて、常にサポートしてくれていました。子供たちも楽しんでくれていました。自分の意志で決めたことで、これまでの移籍もそうでした。絶対に自分に合っていると信じて決めてきました。どれも間違っていなかった選択だと思っています」
フランスリーグの最終節はケガで欠場したと現地で報じられている。現在のコンディションについて、酒井は次のように語った。
「ちょこちょこはありますけれどね(苦笑)、ただ大きなケガなくここまでやって来れているのは幸運で恵まれていると思うので、これからもしっかりケアして、練習に集中してやっていきたいです」
そして今回、東京五輪日本代表(現・U-24日本代表)にオーバーエイジで選ばれた。不動のサイドバックは次のように意欲を示す。
「同じ組にフランスがいるのはすごく大きな巡り合わせ。持っていると思うので、しっかり大会を楽しめるように、全力で準備して集中したいと思います」「(オーバーエイジと言われて)ビックリはしました。大きなリストに入っているとは聞いていましたけれど、オーバーエイジは自分の中で『この人たちだろうな』と思っていたので、驚きました。選んでもらえて光栄ですし、プレーでしっかり返したいです」
柏レイソルで始まったプロ生活は13年目に突入している。4月で31歳になった酒井は「日本、ドイツ、フランス、全ての国でサッカーが異なり、そこにアダプトする過程で自分のプレースタイルも変わっていきました。そこの国で活躍するためにプレーを変えていきました」と言う。そしてキャリアの節目とも言えるタイミングで迎える東京五輪。そこで実現するフランス代表との対戦について「(フランスが)ベストメンバーを組めるかは分かりませんが、ベストで来たらすごく強いチームだと思います。代表チームとしてどうなるのかすごく楽しみ」と、今から対戦を心待ちにしていた。
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[文:サカノワ編集グループ]