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鹿児島のパパス監督「家族のそばへ」と退任決断。豪州の家族、手術が必要に

(C)SAKANOWA

クラブは「本人の希望とご家族の快復を最優先すべき」と判断。

 J3リーグ鹿児島ユナイテッドFCは5月28日、アーサー・パパス監督( ARTHUR Papas )が家庭の事情を理由に、双方合意のうえ退任が決定したと発表した。オーストラリアにいる家族に緊急的な手術が必要となったという。クラブは「『勇猛果敢で攻撃的なサッカー』の表現に向けトレーニングと試合を重ねてきましたが、シーズン中盤に向けてこれからというタイミングでの退任となりました」と報告している。後任は未定。30日の9節・AC長野パルセイロ戦は大島康明ヘッドコーチが暫定的に監督を務める。

 パパス氏は1980年2月12日生まれ、オーストラリア出身、41歳。これまでインドU-23代表、オークリー・キャノンズFC、グリーン・ガリーSCなどの監督を務め、2019年・20年には横浜F・マリノスのコーチとヘッドコーチを務めてきた。そして今季、鹿児島の監督に就任、これまで2勝2分3敗で9位の成績を収めていた。

 パパス監督は次のようにコメントしている。

「この度、家族との距離を縮めるため、鹿児島を離れてオーストラリアに帰ることを決断しました。残念ながら、このパンデミックの状況は、両国間の移動という点で改善されておらず、距離はますます大きくなっています。時間の経過とともにこの状況がどんどん自分を苦しめていきました。そして私にとって家族は重要な柱であり、大好きな仕事を辞め、苦しむ家族のそばにいるという判断を下しました。

 鹿児島に到着して以来、社長、ゼネラルマネージャー、スタッフおよび選手の皆さん、そして何よりもすてきな街と、温かくフレンドリーな人々の絶対的な信頼とサポートに助けられてきました。鹿児島には特別な人がいて、このクラブは人をとても大切にし、人とビジョンのおかげで日々進歩し、特別なプロジェクトの一員でいれたことは自分の誇りでした。

 私は監督として、これほどエキサイティングなサッカーをするチームを指揮し、楽しんだことはありませんでした。私たちのサッカーはゲームを支配し、高いインテンシティで攻撃的であり、時には報われたり、レッスンを学ぶこともありましたが、常に信じ、一生懸命働き、一緒に進んできました。

 鹿児島に住んでみて初めて、なぜ日本で最も温かく、フレンドリーな街と見なされているのかがわかり、いつまでも心に残る場所であります。将来、世界が正常に戻った時に、また皆さんに出会えることを願っています。鹿児島の人たちは特別で、いつも私の心の中にあります!」

 徳重剛代表は次のように報告している。

「この度は、突然の報告となりますことをお詫び申し上げます。5月26日夕刻、アーサー・パパス監督から私に申し出がありました。シーズン当初からご家族に体調が優れない方がおられる旨の報告は受けておりましたが、この度、緊急的な手術が必要になりました。仮に手術が無事に終わったとしても、その後も彼のサポートが必要になる可能性があり、また、コロナ禍で出入国するにも各国で隔離措置等が必要な状況で自由に往来が出来ない状況です。

 このような状況下で、当クラブの監督としての業務を集中して遂行できる状態になく退任したい旨の申し出でした。クラブとしては、突然の申し出であり大変残念でありますが、まずは本人の希望とご家族の快復を最優先すべきと考えましたので、苦渋の決断ではありますが、この申し出を受理することと致しました。

 アーサー・パパス監督は、クラブの短期的および長期的なビジョンのなかで、プロジェクトを進めている途中での退任となりますが、鹿児島に新たなフットボールの礎を築いて頂いたことに感謝申し上げます。今後も遠隔でも鹿児島のために尽力して頂くことも協議しております。ご家族の快復とアーサー・パパス氏の今後の活躍を祈念致します。

 ファン・サポーターや関係各位の皆様には、ご理解を頂けますと幸いです」

 あわせて登尾顕徳ゼネラルマネージャーは次のように今後の方針を示している。

「クラブとしては強く慰留しましたが、ご本人の強い意思を尊重して、苦渋の決断でしたが受理いたしました。これからの鹿児島ユナイテッドFCの進む道を考えた時に、トップチームだけではなく、アカデミー(育成)も含め一貫した指針でのクラブ作りを行うための大きな芯が必要でした。

 トップチームだけでなく、育成、アカデミーまでが一貫したプレーモデルのもとでサッカーをしていく『勇猛果敢な鹿児島のサッカー』の基礎を築いてくれるよう尽力いただきました。アーサー・パパス監督には、短い期間でしたが、クラブに対する多大なる貢献に心より感謝申しあげます。後任監督を人選し、これまでの歩みとこれからの歩みを止める事なく今シーズンの目標を成し遂げられるよう取り組んで参ります」

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[文:サカノワ編集グループ]

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