【神戸1-2浦和】バックパス…まさか菊池流帆が足を滑らせ、興梠慎三に決勝ループ献上。「非常にもったいない」と三浦監督
浦和の興梠慎三。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
浦和はシュート2本で2ゴール。両者徹底した地上戦の攻防、まさかの決着。
[ルヴァン杯 PO1] 神戸 1-2 浦和 /2021年6月6日/ノエビアスタジアム神戸
ルヴァンカップ・プレーオフ(PO)ステージ第1戦、浦和レッズが伊藤敦樹と興梠慎三のゴールで、ヴィッセル神戸に逆転勝利を収めた。アウェーゴールを2点と大きなアドバンテージを得て、13日の浦和駒場でのホームゲームを迎える。
浦和はここ最近のチームをけん引してきた小泉佳穂、キャスパー・ユンカーがメンバー外に。そして西大伍、岩波拓也もベンチスタートとなった。チームの底上げを図りつつ、勝利を狙う陣容に。
両チームともに丁寧にパスをつないでゴールを目指す徹底した地上戦を繰り広げる。そしてアンドレス・イニエスタとセルジ・サンペールのダブル司令塔が先発した神戸が優位に試合を進める。すると3分、コーナーキックからドウグラスが決めて先制に成功する。
それでも浦和は前半終了間際、左MFの関根貴大のサイドチェンジを、田中達也が折り返し、そこに飛び込んだ新人の伊藤が落ち着いてシュートを決めて、1-1に追いつく。
その後は攻めあぐねていたアウェーチームだが、71分、山口蛍のなんでもないバックパスに対し、自陣ペナルティエリア内で下がっていた菊池流帆が濡れた芝で足を滑らせて転倒。プレッシングをかけて目の前まで迫っていたエース興梠がボールを拾い、GK前川黛也の動きを見切ってループシュートでゴールネットを揺らす。
浦和はシュート2本で2ゴール。引き締まった対決は、まさかの形で、決勝点が生まれた。
神戸の三浦淳寛監督は試合後の記者会見で、「試合の入りは良かったのですが、(大﨑)玲央のアクシデントがあってプランが崩れたのはありました。ただ失点のシ-ンが非常にもったいなかった。それでも第2戦があります。そこでしっかり勝ち切れるように、チーム一つになってやっていきたいと思います」と語った。
また、浦和のリカルド・ロドリゲス監督は「前半は戦い方に変化をつけてきた神戸に、優位に試合を進められてしまいました。そこから守備、攻撃と修正を加えてだいぶ良くなり、結果的に第1戦の勝利を収め、アドバンテージを得られました。とはいえ、神戸はいいチームです。過信せず、ホームで最大限の力を発揮して勝利を収めたいです」と、気持ちを引き締めていた。
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[文:サカノワ編集グループ]