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久保建英、レアル・マドリード復帰へ「居場所の確保は困難」!?新天地の本命は…

久保建英。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

東京五輪3戦連発、20歳のレフティ。スペイン誌が現状をレポート。

[東京五輪 GL3節] 日本 4–0 フランス/2021年7月28日/横浜国際総合競技場

 東京オリンピック日本代表の久保建英が同大会グループリーグ(GL)で3試合連続ゴールを決めて、日本の3連勝に大きく貢献した。

 20歳のレフティの保有権は、スペイン1部のレアル・マドリードが持っている。2019年夏に17歳で加入した際、当時のジネディーヌ・ジダン監督がプレシーズンマッチに帯同させて、大器の片鱗を披露。ただ、3枠までしかないEU圏外の外国籍選手枠の問題で2年間、RCDマジョルカ、ビジャレアルCF、ヘタフェCFでのレンタル移籍を選択してきた。

 今季はジダン前監督が退任し、カルロ・アンチェロッティ監督が就任。昨季までエヴァートンFCを率いていたこともあるイタリア人指揮官は、同じプレミアリーグでプレーしていた、マルティン・ウーデゴール、ガレス・ベイルらレンタル組への期待を口にしている。

 一方、レアル移籍3シーズン目、久保がどのチームで戦うのかは正式にアナウンスされていない。

 1年遅れの“TOKYO 2020”での衝撃的な活躍を受けて、スペイン誌『マルカ』は7月28日、「東京五輪で輝く久保建英。レアル・マドリードは彼を売却すべきか、キープすべきか」と題したレポートを掲載した。

 レアル・マドリードはコロナ禍の財政難と選手過多の課題を解決するため、選手の売却を進めている。この夏には、セルヒオ・ラモス、ラファエル・ヴァランという中心選手の放出を躊躇わなかった。

 そうしたなか久保が活躍するほど、その扱いが難しくなるというのだ。

 EU圏外の選手枠は、ブラジル人のヴィニシウス、ロドリゴ、エデル・ミリトンの3人が埋めてきた。ヴィニシウスがスペインとの二重国籍を申請しているが、いまだ正式に認定されていない。またブレグジット(イギリスのEU離脱)により、ベイルも今後対象になるなど、久保を含め5人で3枠を争う形になりそうだという(さらに19歳のブラジル人ヘイニエルもボルシア・ドルトムントにレンタル中)。

 ただロドリゴもミリトンも二重国籍取得の申請をスタートさせている。突然、この国籍問題が解決される可能性もあるのだが、実際にどうなるかは誰にも分からないのだという。

 また久保の魅力が、何より戦力としても期待される。

 ロドリゴ、ヴィニシウス、さらにはマルコ・アセンシオといったドリブラーがいる。が、いずれも「フィニッシュ」に難を抱える。そうしたなか、今大会の久保の3連発は、「ゴールネットを揺らせることを証明している」と期待を寄せている。

 同メディアは、レアル・マドリードでの久保について、「現状では居場所の確保は難しい」といい、レアル・バリャドリードがレンタル先の候補に挙がっていると伝える。

 あるいは海外のクラブを含め「売却」による現金化も、レアル・マドリードの選択肢にあるという。もしくは、この活躍が続けば、必然的に復帰も――!?

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[文:サカノワ編集グループ]

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