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Jリーグ移籍は!?メッシがバルセロナ退団。パリSG撤退、米国から打診か

バルセロナでのリオネル・メッシ。(Photo by David Ramos/Getty Images)

契約延長で基本合意していたが、クラブはラ・リーガを批判。

 今夏のコパ・アメリカ(南米選手権)を制したアルゼンチン代表のMFリオネル・メッシだが、日本時間8月6日、スペイン1部FCバルセロナと契約を更新しないことが決まった。バルセロナが正式に発表した。両者は契約更新について合意していたものの、スペイン版ファイナンシャルフェアプレーのリーグ規約である「チーム年俸(コスト)制限」による「構造的な問題」が障壁になったという。

 当初スペインメディア『マルカ』は、2020-21シーズンで契約の切れたメッシについて、バルサと5年契約を結ぶことで大筋合意に至ったと報じていた。契約未更改のまま事実上「フリー」の立場で34歳のレフティはコパ・アメリカに臨んでいたことになるが、バルサも「楽観的」し、その南米選手権での活躍ぶりも「バルサのメッシ」としてSNSで紹介していた。

 7月中旬の時点では、懸案だった各クラブに設定された「年俸(コスト)制限」のリーグ規約の問題がクリアされたとも言われていた。メッシは年俸を50パーセントに減俸。そのうえで未払いのサラリーについて、弁護士を含めた協議が残っていたということだ。

 ところがバルセロナは現地8月5日、次のように発表したのだ。

「FCバルセロナとレオ・メッシの間で基本合意し、両者は今日中に新契約を結ぶ明確な意思を持っていました。しかし経済的・構造的な障害(リーガエスパニョーラの規定)のため、正式な契約を結ぶことができなくなりました。この状況を踏まえ、リオネル・メッシがFCバルセロナとの関係を継続できなくなりました。選手とクラブともに、希望を叶えられないことに深く残念に思います。バルサはクラブの発展に貢献した同選手に感謝し、人生の成功を願っています」

 クラブはそのようにラ・リーガを批判するとともに、メッシとの決別を宣言している。

 しかし今回のメッシ退団が決まると、スペイン国内では、クラブの失態、さらにメッシは実は出ていきたがっていた……といった憶測や内部事情などがさっそく報じられている。

 また『マルカ』によると、先月の時点で、メッシ獲得が噂されてきたフランス1部パリ・サンジェルマンは獲得レースからの“撤退”を表明している。しかし一方、アメリカのクラブが「交渉の余地を残している」としていた。つまりメッシサイドも、バルサの思う壺にはならないように、手元にカードを持っていたようだ。

 とはいえ欧州のビッグクラブはすでに8月のリーグ開幕に向けて、チームとしての形をまず固める最終段階に突入しつつある。メッシも動きにくいか?

 一方、Jリーグの移籍ウインドーは8月13日まで。しかし「フリートランスファー」の選手は10月1日まで獲得が可能である。

 この夏には『TOKYO』が世界から注目を集めた。メッシもアルゼンチン代表、そしてバルサの一員として、何度か来日している。まず本人が日本行きを選択肢の一つとして考えるかどうかなど、根本的なところで分からない点も多いが、代表クラスのスター選手が一気にいなくなってしまったJリーグ――アタックする価値はありそうだが。

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[文:サカノワ編集グループ]