進退問題に!?李鉄監督の発言で炎上「中国代表は中国人が率いるべき」

サカノワスタッフ

2021年9月8日

日本代表戦での中国代表の李鉄（リー・ティエ）監督。(Photo by Mohamed Farag/Getty Images)

「多くのファンを怒らせた!」。Ｗ杯アジア最終予選2連敗…彼を支援してきたメディアが一転批判的に。

[W杯アジア最終予選] 中国０–１日本／2021年９月７日18:00（日本時間８日0:00）／ハリーファ国際スタジアム(カタール・ドーハ)

　カタール・ワールドカップ（W杯）アジア最終予選、日本代表が大迫勇也の一撃で中国代表に１-０の勝利を収めた。日本は同予選初勝利で１勝１敗、一方、中国は２連敗。

　中国代表はこれまで４バックを採用してきたが、李鉄（リー・ティエ、LI Tie）監督は“日本対策”で５-３-２システムを採用。フィールドプレーヤー８人から９人でゴール前を固めてきたが、そこからのカウンター以外、戦術的な意図は見えず。結果的に、オーストラリア戦に続く枠内シュートゼロで敗れた。

　中国メディアの多くはそれでも李鉄監督を支え、この上位２か国との連戦で課題が見えた。ここからだ――と前を向こうとしていた。

　ところが、指揮官の試合後のインタビューの発言が波紋を広げている。

　Ｂ組の監督に関して、日本代表は日本人、ベトナム代表は韓国人の監督が率いている、という話題に。すると、李鉄監督は「中国代表の監督は中国人であるべきだと思います。なぜなら中国人だからこそ、ここからさらに上手くできるという希望を持てるからです」と語ったというのだ。

　この「中国代表の監督は中国人でなければならない」という強気発言が、多くのファンの反感を買った。

　チームは2連敗で６チーム中最下位。「戦術や選手の起用法にも多くの問題があったはずだ」（『サッカー・チャイナ』）と、これまで理解を示してきたメディアも、ついに不信感を露わにしている。

　そして同メディアは「２試合連続で屈辱的な敗戦を喫したにも関わらず、自信満々にそんな発言をするのは明らかに違和感がある。ファンは不満を抱き、国内のサッカーメディアの多くが怒りのコメントをしている」と激怒。余計な一言で風向きが変わってしまったようだ。

[文：サカノワ編集グループ]