【日本代表】冨安健洋は“残像”に囚われない「この2試合で決まると言って過言ではない」「6ポイントの価値ある」
東京オリンピックでの冨安健洋。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
アーセナル加入後、初の代表活動に。
サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)が今年の最難関と言える、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の10月2連戦(7日:サウジアラビア代表戦@ジッダ、12日:オーストラリア代表戦@埼スタ)に臨む。
このほどイングランド・プレミアリーグのアーセナルFCに加入したDF冨安健洋が4日、オンラインによる取材に応じて、この2試合に向けて抱負を語った。
「本当に大事な試合。僕たちにとって、この2試合で決まると言っても過言ではありません。直接対決で勝つことは大切で、サウジ戦、オーストラリア戦、それぞれ勝てば『6ポイント』分の価値がある。準備期間から緊張感を持って取り組みたいと思います」
22歳のディフェンダーはそのように気持ちを引き締める。しかも今回、アーセナルでデビューを果たしたあとに臨む、最初の日本代表での活動になる。
「チームも変わり新しい戦術を刷り込んでいる最中で、頭の切り替えは大切。ポジションもサイドからセンターに変わります。ただサッカーはサッカーで、基礎的なことである、相手より走り、球際で負けないことは、どのポジションでも変わりません。まずしっかりそこをやることが大切だと思います」
サウジアラビアとはアジアカップの決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)で対戦し、冨安のヘディングによるゴールで日本が1-0の勝利を収めている。ただ、その時の“イメージ=残像”には囚われたくないと言う。
「(中国戦からの修正について)中国戦とはまたゲームプランが変わり、違った展開になると思います。アジアカップでサウジアラビアと戦った印象であれば、かなりボールを持たれ押し込まれた中で勝利できましたが、また今回は変わっているかもしれません。何より後ろ(最終ライン)はゼロで守ることがどの試合でも大切。どんな展開でも、ボックス(ペナルティエリア)の中をしっかり防げば失点しません。アーセナルでも言われていますが、勝負を決めるのはボックス内。そこでの闘いはより意識し、集中切らさずやりたいです」
そしてヘディングについて。冨安はまだまだ進化を遂げていきたいとも話す。
「ヘディングは感覚にも擦り合わせられるように、(斉藤)俊秀コーチと継続してやってきました。それと点を取ることも、セットプレーでは大事になります。そこはこの先、いい選手になるために、より必要になると思っています。(武器になってきた?)いや、まだ武器にはなっていません」
注目を集める日本の新たな守備の柱は、「自分の価値を証明し続けていくために、改善し継続していかなければと思います」と、飽くなき向上心──前だけを見据えていた。
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[文:サカノワ編集グループ]