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広島市が新スタジアムの基本計画発表。2024シーズン開幕目処に一部業務開始を目指す

南東側から見た鳥瞰イメージ(C)広島市

中央公園に「スタジアムパーク」創出へ。

 広島市(松井一實市長)は10月25日、「サッカースタジアム等整備事業の基本設計」を公表した。広島市中央公園に約3万席の複合的な専用球技場を整備し、その施設を中心とした普段から賑わう「スタジアムパーク」を創出する。2023年12月にスタジアム完成、同年度内(2024シーズン開幕あたり)の一部開業開始を目指す。そして2024年7~9月頃に、周辺施設・インフラなどスタジアムパーク全体の完成を予定している。

 整備される場所は、広島県広島市中区基町15(中央公園広場)ほか。敷地面積は、中央公園広場全体の約8万5600平方メートル。

 計画によると、全体のコンセプトとして次の3点を掲げる。

1)開かれた回遊型スタジアムパーク
中央公園全体の空間づくりとして、広島城や旧広島市民球場跡地とペデストリアンデッキでつながるとともに、本川(旧太田川)の水辺空間との連携を行うことで、新たな回遊空間を生み出し、紙屋町・八丁堀地区ともつながる、にぎわいのある開かれた『街なかスタジアム』を実現する。

2)スタジアムパークがつなぐ『交歓の環』
スタジアムの多機能化と広場エリアの複合化との連携を図り、多様な世代・属性の方が新たに集う場となることで、『交歓の環』を広げ、「みんなでつくるサッカースタジアム」を実現する。

3)みんなのシンボルとなる『希望の翼』
スタジアムを柔らかく包み込むような「翼」をモチーフにした大屋根と、広島の歴史ある都市景観に配慮し、水平線を強調したファサードによる新たな「広島らしさ」を発信する。

 そしてスタジアムは、約3万席を確保する天然芝のフィールドを予定。Jリーグをはじめ、アマチュアの大会、国際試合の開催にも対応できる施設を目指す。

 サンフレッチェ広島、サンフレッチェ広島レジーナや各種大会などサッカーの利用がメインだが、スポーツイベント(ラグビー・スポーツ教室・ヨガ教室等)などにも対応できる複合的な機能を併せ持つ施設とする。

 また防災備蓄倉庫等を整備し、災害時の避難者や帰宅困難者等の受け入れにも対応。歩行者の回遊性を高め、周辺地域との連続性と調和したにぎわいを創出する。

 広場は南側の平和記念公園や東側の広島城などの周辺施設をつなぐ動線を確保するため各箇所にペデストリアンデッキを新設。地域の回遊性の向上を図る。

 スケジュールだが、2021年度中に工事開始。2023年度の12月にスタジアムが完成、1~3月の一部開業を目指す。さらに広域エリア工事を進め、2024年度の7~9月頃に計画される施設・インフレなど周辺整備を完了させる予定だ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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