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FC東京の来季指揮官?新潟がアルベルト監督の今季限りでの退任発表「今後も日本サッカーにより良い影響を与えられるような仕事に携わることができれば光栄」

アルビレックス新潟のエンブレム (C)SAKANOWA

「新潟で表現してきたサッカーは、日本のサッカー界にとって有益であると私は心から信じています」

 J2リーグのアルビレックス新潟は11月22日、スペイン人アルベルト・プッチ・オルトネダ監督(Albert PUIG ORTONEDA)が今シーズン限りで退任すると発表した。昨年から2シーズンチームを率いて、今季は悲願のJ1復帰を目指したものの及ばなかった。後任は未定。

 アルベルト監督は1968年4月15日生まれ、スペイン出身の53歳。ナショナルコーチUEFA PROライセンスを保有。ニューヨークシティFCヘッドコーチを経て、2020年、新潟の監督に就任。本間至恩をチームの柱に据えて新たな礎を築いた。J2リーグで現在、18勝13分9敗(60得点・37失点)の勝点67で6位。

 指揮官は次のように、約1500字のメッセージを綴っている。

「このたび、私はとても難しい決断を自ら下し、今シーズン終了をもってアルビレックス新潟の監督を退任することにしました。

 まずは、私と私の家族を温かく迎え入れてくださった新潟の皆さんに感謝の気持ちを伝えます。皆さんの深い愛情とサポートのおかげで、私たちは故郷にいるかのように過ごすことができました。

 新潟は私たちの心の一部です。本当にありがとうございました。

 就任当初、選手やサポーターの皆さんに私が強調したのは、『新潟という地に対する誇りを持ってほしい』ということでしたが、この2年間で私自身こそが新潟への誇りを実感できるようになりました。

 それは、新潟に住む人々の温かさ、遠くから新潟の地に想いを寄せる全国各地の素敵な新潟人の方々のおかげです。

 就任1年目は、それまでに根付いていたプレースタイルから、別のスタイルへ変更するという、難しくもやりがいのある仕事でした。私自身も日本のサッカーに適応しなければなりませんでしたし、選手はもちろん、クラブも私が求めるプレースタイルに適応しなければなりませんでした。

 また、新型ウイルスの影響やケガを負う選手も多く、加えてスポーツ以外のテーマによってもクラブが揺れ、難しいシーズンだったと振り返っています。

 しかし、その難しいシーズンを皆さんと共に過ごしたことで、私たちはさらに強くたくましくなれたのではないでしょうか。

 2年目の今季は、期待していた通りにプロジェクトが進んでいきましたが、細部のところで足りない部分があり、残念ながら皆さんの期待に応える結果を成し遂げられませんでした。

 それでも私は、今シーズンは成功であると捉えています。なぜなら、継続的にいいサッカーを表現できるようになり、毎試合多くのサポーターの皆さんにスタジアムへ足を運んでもらえたからです。  

 この2年間で目指してきた方向性を、今後もクラブが継続してくれることを心から願っています。継続することがクラブの更なる成長を促し、遠くない将来に大きな成功をもたらし、そして、その成功を維持することに繋がると信じているからです。

 サポーターの皆さん、アルビレックス新潟のプレースタイルを決めるのは、クラブではありません。このスタイルをサポーターの皆さんが評価し、楽しんでいただいているのであれば、今後はサポーターの皆さんこそが、クラブがこのスタイルを継続できるようにサポートしてほしいと思います。プレースタイルを決める、そして守る役割を担っているのは、サポーターの皆さんです。

 私は、これまで表現してきたサッカー哲学と共に、今後もプロの監督として歩んでいきたいと思います。新潟で表現してきたサッカーは、日本のサッカー界にとって有益であると私は心から信じています。

 同時に、私はこの国が大好きですから、今後も日本サッカーにより良い影響を与えられるような仕事に携わることができれば光栄です。

 最後に、美しい新潟の地に私を導いてくださった是永さん、いつも私に敬意と愛情を示してくださった中野社長、無条件にサポートしてくださった寺川強化部長、そして、私が新潟にやって来た初日から温かく迎え入れてくださった各部署の素晴らしくプロフェッショナルなスタッフの皆さん、心より感謝しています。

 もちろん、選手のみんなにも感謝しています。きみたちがいなければ、私は人としても監督としても成長することができなかったでしょう。

 私に成長する機会を与えてくれてありがとう。また、共に戦い喜びや悲しみを分かち合ってきたチームスタッフのみんな、そして、たくさんの愛情と励ましを与えてくださったすべての人々に心から感謝しています。

 皆さんと共に過ごした時間は私にとって宝物です。本当にありがとうございました。

 VISCA ALBIREX i NIIGATA!!!!」

 一部報道では、2022シーズン、FC東京の監督就任が有力視されていると報じられている。FC東京は長谷川健太前監督が辞任、現在は長谷川監督をGKコーチとして支えJリーグクラブを率いる条件である指導者S級ライセンスを保有する森下申一監督が、今季末まで暫定で指揮を執っている。

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[文:サカノワ編集グループ]

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