【浦和】リカルド監督、「極限状態」清水を警戒。コーチ２人退団で来季体制にも言及

「人は極限状態で最大限の力を発揮することがあり、通常より強度や集中力を高めた状態で来る可能性があります」

[J1 37節] 浦和 – 清水／2021年11月27日14：00／埼玉スタジアム

　J1リーグ浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督が11月26日、オンラインによる記者会見で翌27日の今季ホーム最終戦となる清水エスパルス戦に向けて意気込みを示した。J1残留を確定させていない清水を指揮官は警戒。そのうえで勝利を収め、４位入りへの挑戦権を得たいと語った。

「清水は生き残りをかけて戦っています。人は極限状態で最大限の力を発揮することがあり、通常より強度や集中力を高めた状態で来る可能性があります。しかし、浦和レッズも目標を持って戦っています。

　他会場の結果次第ですが、（ACL[アジアチャンピオンズリーグ]の出場権獲得へ）チャンスが残っているとポジティブに捉えています。名古屋グランパス、鹿島アントラーズが勝てなかったという結果になっても、私たちが勝利していなければ意味がありません。しっかり勝利し、最終節の名古屋戦に可能性を残したいです」

　また、24日には、工藤輝央コーチ、浜野征哉GKコーチの今季限りでの退任が発表された。来季のスタッフ体制についてどのように構想しているのかを問われると、リカルド監督は次のように語った。

「レッズに来た当初からクラブとは、どのようにしていけばより良い形になるのかをずっと話し合っています。それは選手だけでなく、スタッフのことも含め、そのように進めています」

　そのように指揮官は選手とともにスタッフに関しても血の入れ替えの必要性について言及している。

　この一戦は２万4000人まで入場可能に。指揮官は「いい試合をして、勝点３をファン・サポーターの方々にお届けしたいです。この前の試合（横浜F・マリノス戦）も、非常にいい雰囲気のなかでプレーできました。攻撃の場面を増やしていけば、さらにいい雰囲気ができていくと思います。しっかり勝ち、他会場の結果次第ですが、名古屋戦には４位の可能性を残して挑みたいです」と、勝利を誓っていた。​

　試合後には槙野智章と宇賀神友弥の退団あいさつ、そして阿部勇樹の引退セレモニーが予定されている。

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[取材・文：塚越始]