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「オミクロン」について情報共有。NPB・Jリーグ新型コロナウイルス対策連絡会議

NPBの斉藤惇コミッショナー(左)と Jリーグの村井満チェアマン(右)。(2020年3月2日撮影)写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

ACLに遠征したスタッフのブレイクスルー感染についても事例報告。

 NPB(プロ野球)とJリーグ合同による第44回新型コロナウイルス対策連絡会議が11月29日に行われ、会議のあとNPBの斉藤惇コミッショナー、Jリーグの村井満チェアマン、専門家チームの賀来満夫氏(東北医科薬科大医学部)、三鴨廣繁氏(愛知医科大大学院)、舘田一博氏(東邦大医学部)がオンラインによる合同記者会見を開いた。

 このなかで専門家の賀来氏は「現在話題になっているオミクロン株について、どのような株で、どのようなことが考えられるのか。日本を含めた各国の水際対策など非常に厳しい見方をしていることを含め、お話をさせていただきました」と報告した。また、マスク着用や手洗い、ソーシャルディスタンスの確保、三密回避と日本で徹底されてきたが、「非常に基本的な感染対策が、ワクチン接種とともに重要であるデータも示させていただきました」と説明があった。

 Jリーグの村井満チェアマンからは、ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)でウズベキスタンに遠征し、新型コロナウイルスの陽性反応が確認された川崎フロンターレのスタッフについて、その後ゲノム解析を行ってきたことで把握できたデータと情報について報告。「一度感染し体内に抗体ができて、二度のワクチン接種を踏まえても、感染しうることがあるという事実が分かりました」と、いわゆるブレイクスルー感染があり、それは別々の株であったと説明した。ただ二度目の感染は非常に軽症であったという。

 これを受けて賀来氏は「ワクチンを接種しても、人によっては抗体ができにくい方もおられます。ワクチン効果は100パーセントではないことが今回の事例でも分かります。特に体内にずっとワクチンが残っていてそれが悪さをするのではなく、一旦は治まり、また再び感染を受けてしまった。いわゆるブレイクスルー感染は起こりうることになります」と説明し、ワクチン接種に加えた感染対策の必要性を訴えた。

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[文:サカノワ編集グループ] 

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