【浦和】クラブ史上初「出場停止なし」。リカルド監督が挙げた2つの要因
浦和レッズ 写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
通常より長丁場の38試合、一人も累積警告なく戦い抜く。
[J1 38節] 名古屋 – 浦和/2021年12月4日14:00/豊田スタジアム
J1リーグ浦和レッズは2022シーズン、レッドカードをはじめ、累積警告による出場停止が一人も出なかった。クラブ史上初めてということだ。
名古屋グランパスとの最終戦前日の12月3日、オンラインによる取材でその要因を聞かれたリカルド・ロドリゲス監督は、次のように語った。
「(何か指示を出しているのでしょうか?)特別にそういう話をしてきてはいません。関根(貴大)、タク(岩波拓也)、アキ(明本考浩)、柴戸(海)と3枚の累積警告で(あと1枚で出場停止)、『気を付けて』と声を掛たことはありますが、特にそこを強調したことはありません」
しかも今季は通常より4試合多い38試合。これまで計26枚のイエローカードが出されているが、一人も累積警告には至らなかった。
「(要因をどのように考える?)そこについて私はあまり考えていませんでした。もしかすると、相手にあまりカウンターを仕掛けさせて来なかったからかもしれません。イエローカードが出る場面では、無理な体勢で相手を止めることが多いです。そういう場面を少なくしていた、という見方はできると思います。
逆の見方をすれば、もしかしたら、このチームにアグレッシブさがまだ足りないと言えるかもしれません」
メディアから『アグレッシブさが足りない』ということはないと思います――と言われると、指揮官は「私たちのチームは、全員に教養があり、レフェリーに対し執拗に抗議などしていませんでした。そういうことも関係していると思います」と、選手たちの周囲を尊敬したフェアプレーをたたえた。
そのように指揮官は球際への執着をやや気にしつつも
・危険なカウンターを受けない対策が取れていたこと
・審判への抗議などなかったこと
そのあたりが「出場停止なし」の要因ではないかと考察していた。
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[文:塚越始]