清水エスパルス、湘南ベルマーレ、徳島ヴォルティス…J1残留条件は?「1枠」巡り熾烈な三つ巴。清水と徳島、得失点差「1」がどのような駆け引きを生むか
J1リーグ37節終了時点、15位以下の勝点と得失点差の状況。協力:Jリーグ
湘南は得失点差では優位。現在降格圏17位の徳島だが、引き分けでもチャンスあり。
J1リーグは12月4日、最終節を迎える。すでに川崎フロンターレのリーグ連覇、横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸のACL(アジアチャンピオンズリーグ)出場権獲得が決定。さらに下位3チームの大分トリニータ、ベガルタ仙台、横浜FCの来季J2降格が決まった。
残すは川崎が天皇杯で優勝した場合、ACL出場権が与えられる鹿島アントラーズと名古屋グランパスによる4位争い、そして最大の注目は――J1残留ラスト「1枠」を巡る戦いになる。
降格の可能性があるのは、15位清水エスパルス、16位湘南ベルマーレ、そして17位徳島ヴォルティス。改めて残留条件を整理したい。
まず3チームの成績と対戦カードは、次の通り。
▽J1・38節/12月4日(土)14:00開始
◎15位/清水エスパルス
勝点39 9勝12分16敗(35得点・53失点 得失点-18)
対セレッソ大阪(H)
◎16位/湘南ベルマーレ
勝点36 7 勝15分15敗(36得点・41失点 得失点差-5)
対ガンバ大阪(A)
◎17位/徳島ヴォルティス
勝点36 10勝6分21敗(32得点・51失点 得失点差-19)
対サンフレッチェ広島(H)
清水、湘南は勝利を収めれば、事実上、自力で昇格を達成できる(湘南は徳島に対し得失点差で大きく優位に立っているため)。
清水は引き分けでもOK。敗れた場合も、徳島と湘南が揃って引き分け以下であれば残留だ。しかし負けた時、徳島と湘南が勝利すると、自動的に徳島にも逆転される。両チームの得失点差「1」という状況が、果たして、どのような駆け引きとドラマを生むのか――。
湘南も引き分けであれば、徳島の引き分け以下で残留。たとえ敗れた場合も、徳島が同じく負けるとJ1に残れる。逆にいずれの場合も、徳島が勝利すると逆転される。湘南は、徳島、清水に対し得失点差で優位に立っていることが、ここに来てアドバンテージになる。
徳島は勝点1以上がノルマに。とはいえ、勝利を収めた場合でも、湘南が勝つと得失点差で上回るのは難しい状況である。最近は内容を伴っての2連勝中で、最後はホームで戦えるのもメリットだ。基本的には勝利を目指すのみだが、どのあたりから他会場の状況をチェックする「情報戦」に切り替えるのかもポイントだ。
【注目記事】
・【Jリーグ市場価格ランキング TOP20】1位は浦和の酒井宏樹。イニエスタ、仲川輝人、三竿健斗が上位に
・“見習いのマイスター”長谷部誠がドイツでU-15を指導「コーチになるのは将来の選択肢の一つ」
・【浦和】クラブ史上初「出場停止なし」。リカルド・ロドリゲス監督が挙げた2つの要因
[文:サカノワ編集グループ]