【名古屋0-0浦和】両チームが村上伸次主審へ花道を作る。槙野智章にはイエローカード、「最高のレフェリングありがとう」と書いたシャツ披露
2019年のFC東京対磐田戦、久保建英がJ1ファーストゴールを決めた試合を、村上伸次主審は担当。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
2003年にキャリアスタート、J1リーグ307試合目。
[J1 38節] 名古屋 0-0 浦和/2021年12月4日14:00/豊田スタジアム
J1リーグ今季最終戦、名古屋グランパス対浦和レッズはスコアレスで引き分けた。浦和は日本代表DF酒井宏樹がゴールを決めたかと思われたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のチェックを経て、微妙な判定ではあったがオフサイドのファウルにより取り消された。
この試合は、今季で勇退を発表していたプロフェッショナルレフェリー(PR)村上伸次主審の最後の試合に。2003年からJリーグを担当、J1通算「307試合目」のレフェリングを務めた。
アディショナルタイム5分を経て、試合終了の笛が吹かれる。するとそのあと、両チームの選手が花道を作って村上主審を拍手で迎え、労をねぎらった。
浦和の槙野はユニフォームの下にマジックで、「村上さんの笑顔が僕たちを気持ちよくプレーさせてくれました。最高のレフェリングをありがとう。お疲れ様でした」とメッセージを記したシャツを披露。
これを見た村上主審は槙野にイエローカードを提示して、そのあと共に笑顔を浮かべて写真に収まった。最後は両チームの選手が村上主審を胴上げした。
村上主審は日本サッカー協会(JFA)を通じて、この試合前、次のようにコメントしていた。
「今シーズンをもって村上伸次は引退します。たくさんの方々にご支援やサポートを頂いたことに感謝申し上げます。
近年はレフェリーの環境は激変しています。その中で一試合(90分)は仕事として取り組みましたが、試合前試合後に選手やスタッフ方々と笑顔で話す大切さを痛感しています」
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[文:サカノワ編集グループ]