森脇良太が京都で最後の『森脇劇場』「紫の勇者たちに皆さんの熱い情熱を!」
森脇良太(左)と荒木大吾(右)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「試合にも出ていない、契約満了にもなった、なぜ森脇がしゃべるんだと、多分ここにいる9割の方は思っていると思います。その通りです!」
[J2 42節] 京都 0-0 金沢/2021年12月5日13:04/サンガスタジアム by KYOCERA
来季J1昇格を決めた京都サンガF.C.がJ2リーグ最終のホームでのツエーゲン金沢戦に臨み、スコアレスで引き分けてシーズンを終えた。
試合後のセレモニーでは、今季限りでの退団が発表された元日本代表DF森脇良太が音頭をとって、サンガスタジアムに集まった約1万人とともに応援歌「紫の勇者たち」の演奏を流し、全員でタオルマフラーを掲げ、J1昇格の喜びを分かち合った。
「試合にも出ていない、契約満了にもなった、なぜ森脇がしゃべるんだと、多分ここにいる9割の方は思っていると思います。その通りです! しかし皆さん、ちょっとだけお時間をください
サポーターの皆さんは拍手をくれるのですが、選手のみんなの顔を見てください。なんで森脇がしゃべるんだと思っているみたいです」
そのように森脇劇場をスタートさせた35歳のディフェンダーは、「J1昇格できました。来年、京都サンガスタイルでJ1へ殴り込みに行きましょう! そして嵐山のように嵐を起こしに行きましょう!」と言い、サポーターに感謝を伝えた。
そして『紫の勇者たち』の演奏を流し、スタジアムを紫に染めて、京都にかかわる全員でJ1昇格を喜んだ。
そして最後、森脇は涙を浮かべ、次のように訴えた。
「皆さん、ここには素晴らしい紫の勇者たちがいます。若くて才能があって、野心に溢れた勇者たちです。
その勇者たちに、ここにいる皆さんの熱い熱い情熱が必要です。
皆さんの情熱なくして、京都サンガのさらなる成功はありません。
来シーズン、新しい挑戦が始まります。その挑戦を、皆さんの熱い情熱で、サポートをお願いします」
「本当はもっと喋りたいですが、みんなに怒られので」と、浦和レッズから京都に加入して2年、森脇はこの場では自身のことを一切語らず、サンガへの情熱あるサポートだけを呼び掛けた。
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[文:サカノワ編集グループ]