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天皇杯の準決勝・決勝は観客収容率100%で開催。「声出し応援」はやはり“なし”の方向性。準決勝は12/12浦和×C大阪、川崎×大分

天皇杯前回優勝の川崎フロンターレ。優勝杯を掲げる中村憲剛。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

決勝は12/19、国立開催。「日本サッカー協会は引き続き、政府、自治体、感染症の専門家の皆さまと連携しながら模索してまいります」

 第101回天皇杯の準決勝・決勝は動員制限なし、観客収容率100パーセントまで認められて開催される。準決勝は12月12日に埼玉スタジアム(浦和レッズ対セレッソ大阪)と等々力陸上競技場(川崎フロンターレ対大分トリニータ)、決勝は12月19日に国立競技場で行われる。

 日本サッカー協会の須原清貴・天皇杯実施委員長が12月8日にステートメントを発表。「今年は従来のフォーマットで回戦を重ねてきました。ここまで素晴らしい戦いを繰り広げてきた各出場チーム、熱い応援で各会場を盛り上げてくださったサポーターの皆さまに実施委員長として心から感謝しています」と感謝を述べている。

 そのうえで「ここからの3試合は、観客収容率100%で運営してまいります。日本サッカー協会は、政府の方針に則り、11月下旬に『感染防止安全計画』を開催自治体に申請しました。 これは、満員のスタジアムにおいてどのように感染症が広がらないよう運営をするか、会場内外の動線、警備、感染対策、そして観客の皆さまの観戦ルールを中心に記したもので、順守することを前提に、各自治体に収容100%での開催をお認めいただきました」と、これまでの経緯や状況を説明している。

 ただし、「観戦ルールにつきましては、不織布マスクの着用や手指の消毒、コンコースや移動時のソーシャルディスタンスの確保から、自席以外では飲食をしない、チャントやコールなど声を出しての応援をしない、といった飛沫拡散防止のための項目が含まれています」。

 そして、会場内でのアルコールの販売も実施されない。

 注目される声を出しての応援については、次のように触れている

「『声』に関しましては、本来であれば、サッカーのゲームは選手、チームがピッチ上で魅せる攻防のみならず、サポーター・ファンの歓声やどよめき、チャントやコールが素晴らしい雰囲気を創り出し、さらにはチームのパフォーマンを引き出す非常に重要なものだと考えています。

 そういったスポーツの日常を取り戻したい、その気持ちは変わりません。どのような状況になれば心おきなく声を出して応援いただけるのか、日本サッカー協会は引き続き、政府、自治体、感染症の専門家の皆さまと連携しながら模索してまいります。

 現時点では、このサッカーの日常を取り戻すために段階を踏んでいるところです。準決勝、決勝には産業技術総合研究所にもご協力いただき、感染対策の各種調査が行われます。安心、安全にスポーツを楽しんでいただく環境があることを証明するためにも、しっかり協力してまいります。まずは、満員のスタジアムで観戦できる状況を取り戻す。この3試合はその第一歩になります」

 そのように、やはり声出し応援については、まず100パーセント動員を経てからになりそうだ。

 果たして、こうして感染者数が予想以上に急速に減っているなか、そういった「実証実験」が必要なのかどうか。もちろん対応の難しさはあるものの、応援にかなり制限を受けることでのファン離れも起きているだけに、サッカー界(スポーツ界)としても、「声」についての働きかけはしていってもらいたいところだ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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