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【Jリーグ】新型コロナ、スタジアムでの感染拡大2年間でゼロ。今年の選手・スタッフの陽性者数は計174人、スクリーニング検査での判明がほとんど

写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

7月以降は選手61人が陽性、そのうちワクチン未接種者が42人。

 NPB(プロ野球)とJリーグ合同による第45回「新型コロナウイルス対策連絡会議」が12月13日に行われ、その会議後にオンラインによる記者会見が行われた。そのなかで今年最後の会議ということもあり、両団体から今年の総括が報告された。

 Jリーグでは、今年の公式試合の開催状況、リーグ内での感染者数などのデータが説明された。

 2021年は予定されていた全1122試合が無事開催され、そのうち無観客が25試合(昨年61試合)だった。昨年からはコロナ禍で2196試合が行われ、これまでスタジアムでの感染拡大は確認されていない。

 一方、クラスター感染に伴う保健所のチーム活動停止指導による試合中止は、今年5クラブ12試合で、昨年の2クラブ7試合よりも増加。4月20日からは緊急時のオンサイト検査が採用されて態勢がより整理され、中止数は導入前は2クラブ8試合、導入後は3クラブ4試合となった。

 また、2021年のJリーグ内の選手・スタッフの新型コロナウイルスの陽性判定者数は、174人だった。内訳は選手137人、チームスタッフ31人だった。そのうちクラブ自主検査で判明したのが100人、Jリーグ公式検査が41人、行政検査が12人、出国前検査が3人、その他が40人だった。スクリーニング検査で多くは判明していたことが分かる。Jリーグ公式検査での陽性率は、2年間でわずか0.06パーセントと極めて低かった。

 トップチームの選手陽性者では、7月1日以降、61人のうち42人がワクチン未接種者であった(発熱など症状ありが24人、症状なしが18人)。ワクチン2回接種済みで14日間経過後のいわゆるブレイクスルー感染も4例あった(倦怠感など1人、症状なしが3人)。ただ、そのデータからは、ワクチン効果は顕著だった。

 Jリーグとしては、2022シーズン、マスク着用など感染症対策をしっかり施しての入場制限なしの開催を目指していく方針が改めて示された。しかし、すでに入場制限がかかりチケットが限られるにも関わらず、売れ残っていたクラブも多く、そのあたりの方針について、これからはある程度クラブ主体となった議論も必要となってきそうだ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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