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FC岐阜が第三者割当増資、Jトラスト社の藤澤社長「故郷である岐阜を少しでも元気にするため」出資

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サカノワスタッフ

FC岐阜のエンブレム。(C)SAKANOWA

個人として2億5千万円(5000株)出資、議決権所有割合64.2%に。

 J3リーグのFC岐阜を運営する株式会社岐阜フットボールクラブは12月22日、第三者割当増資にて発行する株式をJトラスト株式会社社長兼最高執行委員の藤澤信義氏に引き受けてもらうことで合意したと発表した。

 12月22日に行われたJリーグ理事会で承認された。2022年3月から5月に新株が発行される予定。第三者割当増資後の藤澤信義氏の所有株式数は9000株で、議決権所有割合64.2パーセントとなる。

 クラブによると藤澤氏は2013年から2014年にかけて、「故郷である岐阜を少しでも元気にするため、また地元への恩返しの趣旨も含めて、個人として2億5千万円(5000株)を出資いただきました。さらにその後は、Jトラスト株式会社のグループ企業との多面的なコラボで支援いただき『エンターテインメント×スポーツ』をコンセプトにクラブの発展に継続的にご協力をいただいています」と説明。そのうえで、次のように今回の決定までの経緯を報告する。

「昨今、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響によって国内外の環境がこれほどの不透明感を帯びた状況下はなくFC岐阜も例外ではありません。

 FC岐阜には、試合やスポーツイベントを通じて地域を盛り上げる使命があり、財務基盤の強化と安定化を図って参りましたが2年間のコロナ禍による売上減少と競争激化による強化費増加により、来シーズンの資金不足が予測されておりますので、今般の藤澤信義氏からのご支援を受けることに至りました。

 藤澤信義氏のFC岐阜を強くすることで岐阜を元気にする高いお志に真に感謝の念で一杯です。

 今後は藤澤信義氏をはじめ、他の株主様とスポンサー企業様、42市町村様、ファン・サポーターの皆様と一丸となって『オール岐阜』体制でFC岐阜を強いFC岐阜に変えることにより、真にクラブ理念である『子どもたちに夢を!!』『感動を共に!!』を皆様が実感できるように発展・成長させて参ります」

 藤澤氏は次のようにコメントしている。

「私は、今回も、前回のFC岐阜の存続危機の時の支援の時と変わらず、ふるさと岐阜に対する恩返しの気持ちで引き続き継続支援していきたいと思っています。FC岐阜の掲げる『子どもたちに夢を!!』というクラブ理念実現のためには、経営の安定もさることながら、チームが強くあることが非常に重要だと考えます。チームが弱ければ夢も語れません。

 今後は今までのFC岐阜の良さも残しながら、特にトップチームの強化を支援し、早くJ3リーグから上のステップに上がり、最終的には岐阜県の皆さんが誇りをもって応援できるようなトップチームになることを目指し、理念を実現できるチームづくりをしていただきたいと願っております」

 小松裕志社長は次のようにコメントしている。

「来シーズンのJ3リーグは新たにJ2リーグから4チーム、JFLから1チームが加わり総勢18チームになり、その内の9チームが元J2というリーグ構成になります。今般、これまで低迷してきたチームから脱却すべく構想を練って参りました。

 今後、厳しくなる一方のリーグ環境下で、長年応援してくださる皆様のご期待に応えるには、先ずは強いチームづくりを目指すことが重要であると考えております。FC岐阜の『子どもたちに夢を!!』を実現すべく、更なるチームの成長をご期待頂き、藤澤様が個人としてご支援くださっておりますが、今後とも企業スポンサーやファン・サポーターの皆様方も引き続きより力強くご支援賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます」

 2021シーズンは浦和レッズの元日本代表MF柏木陽介らを補強したなか、上位に食らいついたものの突き抜け切れず、12勝5分11敗の勝点41で6位に終わった。

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[文:サカノワ編集グループ]

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