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大津高の山城朋大監督「動揺を隠せなかった」「関東一高の分まで」│全国高校サッカー選手権、関東一高準決辞退…初の決勝進出

大津高校。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

急きょ組まれた午前中の練習では、当初、やや元気が感じられなかったが…。

 100回全国高校サッカー選手権大会で関東一高の準決勝辞退に伴い、初の決勝進出を決めた熊本県代表・大津高校の山城朋大監督が1月8日、オンラインで取材に応じて、チームの様子と10日の決勝への意気込みを示した。

 この国立での準決勝に向けて準備を進めてきたなか、7日20時、チーム内に2人の新型コロナウイルス陽性者が出たため関東一高が準決勝を辞退するという報告を受けた。山城監督によると選手たちも「動揺を隠せなかった」という。

 急きょ組まれた8日午前中のトレーニングでは、やはり突然の変更の影響もあって選手たちにやや元気が感じられないため、平岡和徳総監督から「自分たちが今までやってきたことを精一杯出そう。熊本県民や九州の方々、小嶺先生、何より関東第一さんの分まで、今できることは決勝に向けて、いい準備をすることだけだ」とメッセージが発せられた。そこから少しずつ表情も変わり、「いい雰囲気で練習ができた」そうだ。

 また8日朝に実施された抗原検査では、かなりの緊張が走ったということだ。

「(関東一高の印象について)都リーグで結果を残し、非常にきれいなサッカーをされる印象を持っていました。さらに、今大会では勝ち上がるなか、対戦相手に応じて戦い方を変える器用な一面も見せ、非常にやりずらい相手だと感じていました」

 そして山城監督は同校初の決勝に向けて、「難しい時間が流れましたが、準決勝の2試合目が終わったあとは、そのチームとの決勝戦に向けて、前向きに準備ができると考えています」と語り、10日の国立でのファイナルに向けて、しっかり集中することを強調していた。

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[文:サカノワ編集グループ]

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